Xbox Wireで、マイクロソフトの次世代機Xbox Series XのGPUは12 TFLOPSになると伝えていました。
Xbox Wireに記事を書いたのはXbox部門トップのPhil Spencerですので、Xbox Series Xの公式スペックが発表されたことになります。
TFLOPS(テラフロップス)はFLoating point number Operations Per Secondのことで、1秒間に処理可能な浮動小数点演算の回数、つまりコンピュータの処理性能を表す数値です。数字が大きいほど処理能力が高いことになります。
12 TFLOPSという数字はXbox One Xの2倍、Xbox Oneの8倍以上に当たります。具体的な数値が正式に公表されたのは今回が初めてです。(WindowsCentralによる予想スペックとして12TFLOPSと言う数字は出ていました。)
12 TFLOPSと言われてもピンときませんので、他のゲーム機の数値を見てみましょう。
PS4: 1.84 TFLOPS
PS4 Pro: 4.2 TFLOPS
Xbox One: 1.31 TFLOPS
Xbox One X: 6 TFLOPS
Nintendo Switch: 1 TFLOPS
Xbox Oneを所有している日本の方は少ないと思いますので、わかりやすく例えれば単純に標準のPS4の6.5倍、PS4 Proの2.85倍、Switchの12倍(!)というところでしょうか。
ここにPS5の数値があればXbox Series Xとスペックの直接比較できますが、Fakeっぽい14.2 TFLOPSという数字しかありません。
以下は以前お伝えしたXbox Series Xの情報です。
・60fps4K出力が標準で最高120fps
・可変リフレッシュレートサポート
・8K対応
・AMDの最新のZen 2および次世代RDNAアーキテクチャ(GDDR6メモリ採用)
・マイクロソフトが特許を持つ可変レートシェーディング
・次世代SSD(NVMe SSD)によるロード時間の短縮
・将来のクラウド対応設計
・Xbox、Xbox 360、Xbox One、Xbox Series Xの4世代ゲーム対応(全世代後方互換)
・Xbox Game Passサポート
・発売はPS5と同じ2020年年末商戦期
上記に記載がない、今回のXbox Wireの記事に出てきた新情報は以下です。
・複数のゲームを中断したところから即座に再開できるクイックレジューム機能
・コントローラーの入力遅延を減らし瞬時に反映させるダイナミックレイテンシー入力
・4K/8KやHDRをサポートしたHDMI 2.1に対応
・ゲームを一度購入すれば、Xbox OneやXbox Series Xのどちらでプレイしても最適なバージョンのゲームを取得できるスマートデリバリー機能
Xbox Series Xのスペックはかなり高そうですが、Switchが人気である現状を考えると必ずしもハイスペックがユーザーに求められているわけではありません。それでも4K/8K対応モニターを所有しているユーザーが高度なスペックが求めらるハイクオリティなリッチコンテンツを楽むにはTFLOPSの数字は高いに越したことはありませんね。