wololo.netで、Mr Gas氏がHENkakuを利用してPS Vitaのゲームのセーブデータの復号化に成功したことを伝えていました。もう一度暗号化することにも成功しているようです。
Mr Gas氏は次のようなスクリーンショットを公開しました。ゲームは『ファイナルファンタジー X HD Remaster』です。
簡単なところを改変したのだと思いますが、”HELLO FROM MR GAS”とセーブデータ情報に表示されているのが分かります。これはセーブデータを復号化し、データを書き換えた後で暗号化し直すというプロセスを経ないとできません。このように表示されているということは、セーブデータの暗号化/復号化に成功したということになります。
Mr Gas氏によると、セーブデータの暗号化/復号化はHENkakuのおかげだとのこと。これができることにより、セーブデータをバイナリエディタで編集できるようになりますから、ゲームのチートはおろか、Vitaゲームでのセーブデータexploitというのも現実味を帯びてきます。
ただし、Mr Gas氏は具体的なリリースについて言及はしていません。現時点では何らかのツールとしてリリースされるのかどうか自体未確定です。
ところで、Mr Gas氏と共にかつて活動していたMajor Tom氏がツイッターでこのようにつぶやいていました。
Oh, just found another way to decrypt/encrypt savegames :)
— Major_Tom (@MajorTomVita) July 31, 2016
お、セーブデータの復号化/暗号化で別の方法を発見
.@MajorTomVita Should also allow to decrypt full games, again.
— Major_Tom (@MajorTomVita) July 31, 2016
ゲーム自体の復号化もできるね
HENkakuがもたらしたブレイクスルーが更なるブレイクスルーを呼びそうな雰囲気です。
[追記]
Major Tom氏がゲーム自体を復号できる(当然再暗号化も、です)ことの証明として『プレイステーション オールスター・バトルロイヤル』のゲーム自体を改造した実証動画を公開していました。
内容としては、ゲームのムービーを別の動画に差し替えることができることを証明する動画です。
これでDRMを回避できれば、VitaのゲームカードデータはCobra BlackFinでバックアップできますのでバックアップ起動が可能になったといえるところですが、さすがにDRM回避まではできないようです。あくまでも自分で購入したものしか改造・起動することはできません。
本当にVitaシーンに変革をもたらしましたね。素晴らしすぎる。