ツイッターで、plutoo氏がニンテンドー3DS向けタイトル『プチコン3号 SmileBASIC』に存在する脆弱性を利用してHomebrew Launcherを起動させることができるsmilehaxをリリースしていました。以前MrNbaYoh氏が公開していたBASICSploitはUS版のみで日本版はまだ公開されていません。BASICSploitとsmilehaxで名称が異なることから、その経緯は分かりませんが全く同じもの、ではありません。plutoo氏のsmilehaxはUS版だけでなく日本版にも対応しています。(pasdさん、siromeさん、yottsuさん、Showさん情報ありがとね)
First version of smilehax released :) Video: https://t.co/jrVg62MphR Instructions: https://t.co/BvXEIaTzEp
— plutoo (@qlutoo) July 19, 2016
smilehaxのファーストバージョンリリースです。ビデオはhttps://youtu.be/jADspz3WVTk。インストラクションはplutooo.github.io/smilehax/
ソースコードはGitHubに上げてあります。いじりたい方はどうぞ。
https://github.com/plutooo/smilehax
plutoo氏が公開したビデオでは、日本版プチコン3号でHomebrew Launcherが起動できているのが分かります。
ソースコードを見る限り、US版はSmileBASICのv3.2.1及びv3.3.1に対応できる風に作られていますが、現時点ではv3.3.1のみにしか対応していません。逆に日本版は残念ながらv3.0.0のみにしか対応していません。日本版の『プチコン3号 SmileBASIC』をお持ちの方で最新版のv3.3.1に更新してしまっている場合はv3.0.0へのダウングレードが必要です。US版がv3.3.1に対応しているので、日本版もv3.3.1への対応は可能なはずです。
3DSのファームウェアは現時点で最新版である11.0.0-33に対応しています。
MrNbaYoh氏のBASICSploitはUS版のv3.2.1のみに対応していますので、smilehaxはBASICSploitをアップデートした感じになります。
[smilehaxインストール方法]
1) https://smealum.github.io/ninjhax2/starter.zipからHomebrew Starter Kitの最新版を入手する
2) Homebrew Starter KitをSDカードのルートにコピーする
3) 3DSでWi-Fiを有効化する
4) https://plutooo.github.io/smilehax/で
Fill in your firmware version here:
と書かれてあるところでsmilehaxをインストールする3DSのファーウウェアバージョン(New/Old含む)を選択しておく
5) Fill in your SmileBASIC version/region (see FAQ if you can’t find your version):
と書かれているところでプチコン3号 SmileBASICのバージョンを選択する。New/Old 3DSに対応しているものの、現在はv3.0.0しか選択できない。選択すると、BASICSploitよりはるかに入力が簡単そうに見えるBASICプログラムが表示される。
注意:日本時間の2016年7月21日午前7時半頃plutoo氏がサイトの更新をしたので、それ以前にインストールしている場合には内容を確認したほうが良いです。ソースも更新されていますのでアップデートされています。
6) プチコン3号 SmileBASICを起動後、TOP MENUにある”SmileBASICでプログラムを作る”を選択し、BASICを起動する
7) 下画面キーボード下にある[EDIT]をタッチしてEDITモードにし、5)で表示されたBASICプログラムをすべて手入力する。間違って入力してもBASICなのでエラー吐いて怒られる程度。入力ミスが致命傷にはならないので気楽な気持ちで入力を。&Hで始まるアドレスの値の入力が肝、というか山場。
8) プログラム入力後、下画面キーボード下にある[DIRECT]をタッチしてDIRECTモードにし、
SAVE "INSTALL"
と入力する。今しがた一生懸命入力したプログラムがINSTALL”というファイル名で保存される。何より先にまず保存をするのがBASICの鉄則。はやる気持ちを抑えられずに先に実行してしまい、痛い目に何度も会ってきたBASIC世代の方にはその鉄則は深く心に刻まれているはず。
9) 入力ミスがあった場合には修正をする。DIRECTモードで
LOAD "INSTALL"
と入力してプログラムを読み出し、EDITモードで修正後、再度DIRECTモードで
SAVE "INSTALL"
と入力して上書き保存する。
10) 保存したら(⇦何度も言いますがここ大事。保存前に実行するべからず)DIRECTモードで
RUN
と入力する。プログラムが正しく入力できていれば画面が青から緑に変わる
11) 画面に”An error has occured”とポップアップ表示され、プチコン3号が終了する
12) 再びプチコン3号を起動し、TOP MENUで
作品を見る -> [DEFAULT]フォルダを選び、画面下の[ファイルを選択]を押す -> HAXというファイルを選んで画面下の[決定]を押す -> プログラムを実行するがよいかと聞かれるので画面下の[はい]を押すとHomebrew Launcherが起動する
v3.3.1への対応が最も気になるところですが、Vitaハックなどでおなじみの173210氏がツイッターでやる気を垣間見せてくれてます。
> v3.3.1への対応が最も気になるところですが、Vitaハックなどでおなじみの173210氏がツイッターでやる気を垣間見せてくれてます。
ところが、私自身はプチコンを持っておらず、知人に借りようと思ってたんですがそれはDSi版でした…完全に詰みです.
v3.3.1への移植に興味がある方は、バックアップをとっておいてください。FunkyCIAとか使うのかな？幸いなことにplutooo氏のリポジトリの中には半自動の移植スクリプトが入っており、それさえあれば移植は比較的容易にできるはずです。