Destructoidで、New 3DSの最新ハックでPCへのワイヤレスビデオストリーミングが可能になったと伝えていました。
Destructoidは一般情報サイトですので伝えている内容は決して専門的ではありません。その内容は「Reddit(海外の掲示板)ユーザーのYangumasuta氏がNew 3DSでPCヘワイヤレスビデオストリーミングを可能にしたカスタムファームウェアを開発した。カスタムファームウェアは3DSをbrickさせてしまう可能性があるものなので万人にお勧めできるものではない」というものです。
Yangumasuta氏はYouTubeに動画を投稿しています。
これがPCでキャプチャーした動画なら結構なものです。これがハードウェア改造なしに実現できます。
Destructoidが伝えているのはそこまでです。ですのでもう少し詳しく情報を調べました。
まず、そのカスタムファームウェアはNTR CFW 3.4、現在はプレビュー版ですのでバージョンとしては正確にはNTR CFW 3.4 Preview 1になります。GitHubで公開されています。44670氏=Yangumasuta氏なのでしょうか。
NTR CFW 3.4 Preview 1はNew 3DS専用となっています。ビデオストリーミング機能以外は旧3DSヘ後日移植が予定されていますので、ビデオストリーミング機能はNew 3DSでしか実現できないことになります。
PC側にも条件があり、NTR Debuggerを起動させておく必要があります。
要するにリモートプレイ的なことをデバック環境で実行できるようにしたのがNTR CFW 3.4です。新規にその機能を開発したというよりも、もともと3DSの開発環境に備わっていたビデオストリーミング機能を使えるようアンロックした、という状況なのかもしれません。
NTR CFWは完全にオンメモリで動作し、しかもARM9を乗っ取らないので端末を壊す可能性はないはず…
そのような複雑な機能であれば、既に備わっているとすれば独立したモジュールになっているはずですが、そのようなものはありません。Yangumasuta氏の新規開発でしょう。New 3DSの使用されていないコアを用いてエンコードするような技が使われているのではないでしょうか。