Gateway 3DSチームが、ニンテンドー3DS向けFlashcart Gateway 3DSの次回アップデートで10.3とARM9LoaderHaxをサポートすると発表していました。(strafさん、3dserさん情報ありがとね)
アップデートの詳細については触れられていませんが、まず10.3に対応することで10.3の3DSで直接Gateway 3DSを起動することができるようになります。9.2までしか対応していなかったGateway 3DSは今までは10.3から9.2へダウングレードすることで”間接的に10.3対応”と言えなくはない状態ではありましたが、今回の内容は大きな進歩と呼べるでしょう。
ARM9LoaderHaxについては、原文ではA9Hax supportと書いてあるだけで具体的なことには触れられていません。
ARM9LoaderHaxはnew3DSの9.6以降に存在するもので、起動時にARM9コードを実行できてしまうという脆弱性です。ARM9LoaderHaxを使えば3DSのBootROMにペイロードを直接書き込むことも可能です。
10.3サポートとARM9LoaderHaxサポートは個別に開発されているようで、同時にリリースするには時間がかかってしまうため個別に順次リリースする予定だそうです。現在はテスター(Gateway 3DSチームはベータテスターではなくあるファテスターと呼んでいます)によるテストが行われている最中ですが、テストはアルファ版ということになるのでリリースまでには若干時間がまだ必要かもしれません。
特筆すべきは、この10.3とARM9LoaderHaxサポートが3年前に発売された初期型Gateway 3DSでも利用できるという点です。任天堂の対策により陳腐化しやすいFlashcartにおいては珍しいケースだと思います。
arm9loaderhaxが書き込むのはbootromではないです。
bootromはSoC (CPU) に直接書き込まれているもので、書き込み不可能です。
bootromはNANDからコードを読み込み、それを実行します。そのNAND上にあるコードを書き換えたのがarm9loaderhaxです。
PC/ATと対応させてみると、bootromはBIOS、NAND上にあるコードはMBR内のブートストラップに対応します。ただし、最近のPCとは違ってbootromは書き換え不可能です。
今回重要なのは10.3のARM9 exploitが来るってことですね。Gateway 3DSは(私の知る限りでは)ntrcardhaxを発動させる能力がないので、新規のexploitでしょう。またまたYifan氏の解析待ちか。