Cobra Black Fin なしのつぶて

wololo.netで、PS VitaでP2Pを利用してバックアップ起動を実現するというCobra Black Finについて年明け以降開発チームとコンタクトが取れない状態になっていることを伝えていました。

Cobra Black Finが発表されてから既に3ヶ月以上が経過しています。

wololo氏からのCobra Black Finのサンプル提供の申し入れに応じたものの、1月中には製品の出荷を開始するとCobra Black Finチームからメールが来たことをwololo氏が公表して以降情報が途絶えています。

現在でも公式サイトは存在していますのでそもそもFAKEだったという可能性は薄いと思われますが、サイトは昨年の年末に更新して以降全くアップデートされていないように見えます。

年明けにwololo氏の所へCobra Black Finチームが価格発表予定と製品の出荷開始を1月末までにと連絡してきたものの、実際には価格の発表すら行われていません。wololo氏によるとそれが最後のCobra Black Finチームからの連絡で、それ以降wololo氏がメールでコンタクトを取っても返信が来ないようです。

その最後のメールの内容は以下の内容でした。

Happy New Year! We have been busy over the holidays improving the Black Fin software. Release is a little delayed, but we should start shipping later this month. Further technical information and a few new pics will be released over the next few days on the Cobra Black Fin website. The wholesale and retail price will be set next week, so we’d appreciate if you could clarify your previous post on Wololo stating the retail price, as this will not be announced until next week.
明けましておめでとうございます。年末年始はBlack Finソフトウェアの改良に追われていました。発売は少し遅れていますが、月末までには出荷が開始できるでしょう。より詳しい情報と新しい写真を数枚、Cobra Black Finサイトで2〜3日中に公開予定です。販売店と販売価格は来週にも発表予定です。先日価格についての考察記事を書いていただいたのはありがたいですが、販売価格については来週まで発表されさせんのでご了承ください。

cobra_blackfin

このメール自体wololo氏のところに2ヶ月前に届いたものですか、実際には発売どころか価格すら発表されていません。

そのメールの後もwololo氏は何度かメールを出したものの返事はなく、公式サイトも更新されていません。

ここまでの事実だけ捉えると、Cobra Black Finはそもそもガセだったと考えてもおかしくありません。ところがwololo氏は「信頼できる情報筋」からCobra Black Finは本物だと聞いていたことも明かしています。
Cobra Black Finのサンプルの提供を申し入れたことは、wololo氏自身がCobra Black Finを本物だと考えていて、自分がその証明をしようという協力的な立場を取っていたことに他なりません。偽物に対しては厳しい目で記事を書くwololo氏ですから、Cobra Black Finについては余り疑っていない雰囲気は私も感じていました。

私は個人的に、そもそもVitaのバックアップ起動と言いながらも起動の認証プロセスで違法コピーの存在を前提としているように感じていたため、仮にCobra Black Fin自体が本物だったとしてもその存在がグレーなものだと感じていました。実際には製品版がどんなものなのかがわからないと判断できません。

Cobra Black Finの発表をしておきながら未だ発売が見送られているのだとすると、何らかのトラブルがあったのかもしれません。例えば2016年1月20日に公開されたPlayStation Vita システムソフトウェア バージョン3.57の存在とか。

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『Cobra Black Fin なしのつぶて』へのコメント

  1. 名前:ナナシ 投稿日:2016/03/14(月) 20:25:01 ID:200e81ddb 返信

    元々単なるバックアップ起動ではなくP2Pを利用するという名目だったので
    価格的に割に合わなくなったし、最近ゲームカードダンプとか来てたし
    その辺取り込んだ方が面倒なP2P利用とかよりも良いよねって言う勝手なメーカーの判断だと予測(価格的にっていうのは下記で記載するサーバー運営費等)

    初期の動画を参考するに単なるバックアップ起動とは程遠いと思われ
    以下は現時点で出ている情報からFin本来の使用方法の予想

    Finに正規カードを挿入、PC上でアプリケーションを起動
    アプリケーション内ゲーム一覧より起動したいゲームを選択
    Finに刺されている正規カードはCobraTeamサーバーに常時接続されていて
    ゲームを選択した際、該当ゲームを刺しているFinにアクセスし起動
    セーブデーターはメモカ保存型なら本体メモカに、ゲームカード内保存型ならmicroSDに
    と言った感じ

    これぐらいしか、刺さっているゲーム以外を動画に映していない理由が理解できないので
    (映していないのではなく、映せないのだという解釈)

    ゲームカードダンプの話題も有ったことだし、誰かがそれを起動したぜって言う話題が来たら
    いつの間にか復活してる気がする