TMAC DEVで、twisted89氏がPS4の画面をストリーミング配信し、それを受信した端末でその映像を見ながらのPS4操作を可能にするリモートプレイを純正環境では用意されていないPCで実現するための非公式アプリケーションRemote Play PC (Alpha) 0.1をリリースしていました。
twisted89氏はRemote Play PCについて今週の水曜にリリース予告していましたが、TMAC DEVでのリリース時間は日本時間で木曜の24時ごろ(金曜の0時ごろ)でした。時差を考えても水曜ではないような気もしますが、そこは突っ込むところではないのでスルーします。
Remote Play PCはPCを使ってPS4のリモートプレイを可能にする非公式アプリケーションですが、本来ソニーが用意したリモートプレイ対応機種はPS VitaP/PS Vita TVやXperiaのみです。
現在はまだα版扱いのようです。twisted89氏がテストはしていると思いますが、ユーザーによるフィードバックが必要です。多分フォーラムがあるのでそこへ書き込めばいいのではないでしょうか。利用ユーザーが増えれば不具合も減ってきて完成度が高まるでしょう。
価格は6.5ポンド。日本円で約1,200円です。購入はTMAC DEVというtwisted89氏が運営するサイトからですが、TMAC DEVアカウントが必要ですので通常日本から購入する場合は登録から始めなければならないでしょう。
リモートプレイ機能としては
・720P 60FPSをPCのデスクトップのネイティブ解像度にストリーミング
・PC向けのゲームコントローラーやキーボード/マウスでコントロール可能
・PS4へWi-Fiで直接接続(PS Vitaのみが可能だった機能)
・LAN経由のリモートPS4起動
・どこからでもIPアドレスで接続可能
・AndroidやPS Vitaよりも低遅延(ただしPCのスペックによる)
PC側の必要条件は
・Windows Vista以降
・クワッドコアCPU(デュアルコアは未テスト。対応している可能性あり)
・グラフィックカードに対応したDirectX 9及びOpenGL
・インターネット接続(アクチベーション用)
一度購入するとアクチベーションキーが1つ発行され、1つのキーで最大5ユーザーまでの同時接続が可能です。インストールする際にアクティベートの無効化ができるので、同時接続数を超える台数分のPCにインストールする際には無効化機能を使ってきちんと管理できる仕組みがあります。
あくまでも非公式なものですので今後PS4のファームウェアアップデートで対策されてしまい利用できなくなる恐れがあることに注意すべきです。使えなくなっても文句は言えないのです。
私はそもそもMacユーザーなので試しようがないのですが、wololo氏が早速Remote Play PCのレビューを公開してくれているので興味のある方は読んでみてください。インストールの仕方も書いてあります(英語です)。
wololo氏のレビューをまとめると
1,200円の価値はあり、2011年のレノボ(PCは有線、PS4は無線接続)でプレイする分にはアルファ版と言えど問題ないが、コントローラーが正しく反応しない時もあり完全とは言えない。amazon Videoなどの一部コンテンツはその仕様上できない
などが挙げられています。
独自に解析してRemote Play PCを開発したtwisted89氏には敬意を表します。が、リモートプレイをソニーがそもそもモバイル機器にだけ対応させたのはその利用シチュエーションの結果だと思いますので、ノートPC以外の、PS4と同じ家の中にあるローカルネットワーク接続のハイエンドなデスクトップPCを使ってやるのは本末転倒な気がします。ただ、PCとPS4で同じモニターを使いまわしているユーザーなら重宝するのではないでしょうか。
これシェアウェアなんですね…SCEの預かり知らぬ非公式接続ツールでお金の関係が発生すると後々面倒臭そうな事になりそうな気もしますが…でも200円程度ならそんなにダメージも大きくならないですかね