Supercardチームが、ニンテンドー3DS向けのFlashcart “SuperCard DSTWO”をベースに機能を強化したSuperCard DSTWO PLUSでGateway 3DSをエミュレートするプラグインDSTWO PLUS Gateway Plugin v1.03 (2015-11-07)をリリースしていました。(3ds-blogさん情報ありがとね)
公式フォーラムで管理人のGG34氏が変更点を公表していました。それによると変更点は以下です。
1. CARD2のセーブ速度の改善
2. 3DSゲームのオンラインプレイ時のエラーの修正
CARD2というのがよくわかりませんでしたが、調べたらどうぶつの森などゲームカードにゲームのデータとセーブデータを両方入れるものをCARD2と言うらしいです。
アーカイブ(GW_SIMULATOR_V1.03.zip)をダウンロードして解凍した中にある_dstwoplugフォルダをmicroSDカードのルートにコピーするだけでアップデートは完了します。v1.03で『ルイージマンション2』や『マリオカート7』などがオンラインでエラーなくプレイできるようになるそうです。
いくつかSuperCard DSTWO Plusのデモ動画を紹介します。
Gateway 3DSエミュレートによるバックアップゲーム起動デモ
DSTWO PlusでのGateway 3DS emuNANDデモ動画
Gatewayエミュレートについても調べてみました。DSTWO PLUS FAQを参考にしています。
エミュレートできるGateway 3DSの対応バージョンは3.0 -3.4.1です。3.5については…どうなんでしょう。Gateway 3DSチームが警告を発表したのが3.5のリリース時ですので仮に今動いたとしても微妙なところです。
3DS自体の対応ファームウェアは4.1から9.2(new3DSについては 8.xと9.2で『Cubic Ninja』または『ゼルダの伝説 時のオカリナ3D』のゲームカードが必要)です。こうして見ていくと、Gatewayエミュレートと言うのは要するにGateway 3DSと同じように3DS本体のSDカードに入れたLauncher.datを起動するためGateway 3DSカーネルをDSTWO Plusで動作させているのだと言うことが分かります。エミュレートといえば聞こえはいいですが、Supercardブランドのクローンと何ら変わりません。そりゃGateway 3DSチームが警告出すわけですね。EOSというオリジナルカーネルはあるのでGateway 3DSとは違ったアプローチを取って欲しかったところです。
エミュレータ本体だと思われるGW_SIMULATOR.plgはファイルサイズが2.5MB。DSTWOとDSTWO Plusがハードウェア的にどんな違いがあるのかよくわかりませんが、GW_SIMULATOR.plgを解析すれば他のFlashcartでもGateway 3DSのLauncher.datをそっくりそのまま利用することができるかもしれません。
> EOSというオリジナルカーネルはある
あれはDS用のものですから分けて考える必要があります。
> DSTWOとDSTWO Plusがハードウェア的にどんな違いがあるのかよくわかりませんが、GW_SIMULATOR.plgを解析すれば他のFlashcartでもGateway 3DSのLauncher.datをそっくりそのまま利用することができるかもしれません。
Gateway 3DSは3DSとの対話にSPIを利用しています。DS用のFlashcartにそれが実装されているかは怪しいですね。ただ、GPIO のようなものでDSのカードリッジをエミュレートしているのであれば、プログラムの書き換えで実装が単純なSPIにも容易に利用できるはずです。