PSX-Placeで、Major_Tom氏とMr.Gas氏がVitaのメールトリックで使うEMLファイルを生成しVitaのメモリーカードに直接アクセスできるようにするためのユーティリティEML File Generator Version 0.3をリリースしたことを伝えていました。
RejuvenateがPSM Dev assistant for Unityに対応という記事の本文でEML File Generatorにさらっと触れましたが、詳しく書かなかったのでちょうどいい機会なので記事にしてみました。
EML File GeneratorはPS Vitaのメモリーカード内であればどこでもファイルを書き込むことができます。PSPエミュレータのファイルシステムにあるms0:のみならず、Vitaのメモリーカード内であればどこでも、です。その仕組みを使えばメモリーカードにHomebrewの書き込みなどができるようになるのです。
EMLファイルというのはメールクライアント(Outlook ExpressやThunderbird)で使われている電子メールの形式です。これをメールアプリを介してVitaのメモリーカードのデータ書き換え転用しています。メールアプリケーションは中身を画像だと認識してを開きますが、実際にはメモリーカードの中身を書き換えるものになっているのです。
使い方
EML File Generatorのアーカイブをダウンロードしてデスクトップなど適当な場所に解凍します。
“MailWriter\MailWriter\bin\Release\MailWriter.exe”がアプリケーションの本体です。実行するとEML File Generatorの実行画面が現れます。
1) Fileのところにメモリーカードに配置したいファイルを選択します。
2) Pathのところに配置するファイルの保存先パスを記述します。PSPエミュレータのディレクトリは”ux0:pspemu/” (これが実際に言うところの”ms0″にあたります)
3) Generateボタンを押すとEMLファイルを生成します。
4) 生成されたファイルをVitaのメールアプリケーションに設定したメールアドレス宛に送り、メールを開きます。
5) 送信したファイルを含むメッセージを開くとエラー画面になりますが、OKを押すとファイルが削除されてしまうので押さずにメールアプリケーションを終了すると、メモリーカードのファイルが書き換えられます。