2014年もあとわずかとなりました。
ページビュー数が多い=インパクトが大きかったということにして、1年を通して最も読まれた記事ベスト10を発表する年末恒例の「今年の10大ニュース」をお届けします。
10大ニュースは単純にページビュー数で並べています。今までのベストテンは通常その年に書いた記事ばかりが並んでいましたが、今年に関してはページビュー数ベスト10のうち6つの記事が昨年以前に書いた記事(もっと言うと、ベスト8の中に今年の記事は2つだけ、ベスト4にもその2つ。トップは昨年の記事でiOSやAndroidの記事が比較的長く読まれている)という過去の統計上経験がない結果が出てしまいました。
つまり今年1年でページビュー数が多い記事を順に20個選んで並べてもベスト10が揃わなかったのです。
今年のエイプリルフールにスマートフォン情報を中心にするブログリニューアルネタを書きましたが、実はそうした方が間違いなく皆さんに読んでいただけることが明確にデータとして出てきたとも言えます。
ゲーム専用機系ネタはそこまでニッチではないと思いますが、そのハッキング情報となると相当ニッチな分野です。スマートフォンの同系統ネタの場合はrootedやJailbreakに当たりますが、該当デバイスの所有者数がゲーム専用機とは段違いですのでそれでも世間的には興味がある層は結構いるようです。
それどころか、ゲームそのものを扱うだけでもスマホ専用タイトルとゲーム専用機向けタイトルでは需要が大きく異なります。パズドラとか黒猫とかモンストとかを扱ってるメジャーブログどころは比べるまでもないのは分かりますが、非メジャーどころのブログのアクセス数ですらこのブログよりも多かったりして、私がいかにネット上の世界で弱者なのかがよく分かります。このブログがつまらないからというのも当然ありますが、スマートフォン系のユーザー母数が違いすぎなのがこのブログとスマホ系ブログの、埋め難い最も大きな差だと感じずにはいられません。
ドコモが新製品発表だとか、またauがガジェ好き向け端末出しましたとかいうニュースの方が受けがいいとは分かってはいますが、ゲーム専用機ハッキング情報については多分老舗と呼ばれる立ち位置に近づいていると思いますのでもう少し頑張ってみます。
普段あまりPV数とかアクセス数とか気にしないのですが、ベスト10を出すには当然その数字を調べざるを得ません。実際数値として出てしまうと普段気にならないことも気になったりするんです。
ということで、あれこれ前置き書いてしまいましたが今年の10大ニュース、ご覧下さい。
[第1位]
iOS端末でJailbreak不要のDSエミュレータ NDS4iOS
JailbreakしていないiOSデバイスにインストールするニンテンドーDSエミュレータNDS4iOSの記事です。DSやエミュレータというとこのブログの記事っぽいですが、そもそもiPhoneやiPadのモバイルデバイスはテーマに据えていなかったので番外編としての記事でしたが、結果としてはこれが最もアクセスを集めた記事ということになりました。
[第2位]
初のニンテンドー3DSエミュレータ “Citra” プロジェクト ただし開発者向けの色濃く
Windows/OSX/Linuxビルドが存在するニンテンドー3DエミュレータCitraの話題です。エミュレータというよりはデバッガの側面の方が強く、シンプルなHomebrewなら起動することも可能と言うもので、デバッグ用途に使うのが主目的のほぼ開発者向けとなっています。
[第3位]
Vitaハードウェアハッカーkatsu氏 PS VitaのHDMI出力に成功
katsu氏により、PS Vitaのハードウェア改造でHDMI出力が可能であることが明らかになりました。PS VitaはもともとHDMI出力を想定して設計されながら機能が無効化されていたのです。ただし、いまだにkatsu氏が詳細を公表していないので具体手な改造方法は不明のままです。
[第4位]
Newニンテンドー3DS ハードウェアスペック流出
ことし突如発表されたNew 3DSのスペックリーク情報です。アナログスティック等の操作系が増えてはいますが基本はマイナーチェンジなNew 3DSのRAMが2倍の倍速ダッタというお話です。そういえば任天堂のすっぱ抜きが得意な日経新聞はついにその片鱗を閉ざされたまま2014年を終えようとしています。任天堂内通者とパイプがあった担当記者が異動にでもなったのでしょうか。
[第5位]
『Homebrew Launcher』の登場まもなく。その前に今回のドタバタを振り返る。
smea氏が発表したSSSpwnと呼んでいたexploitはninjhaxとして発表されました。3DS初のHomebrewローダーであるHomebrew Launcherも発表されましたが、3DSのアップデートで早々と対策されました。元も驚いたのは、smea氏がゲームタイトル『Cubic Ninja』をツイートしただけであっという間に任天堂がeショップからCubic Ninjaを撤去してしまったことです。同じことを過去に繰り返してきたソニーの対応を調査し、社内で「ゲームタイトル発表後速やかに撤去」の方針でも出していたのでしょうか。任天堂でのダウンロードタイトルでのハックは初めてであるにも関わらず、単にゲーム名つぶやいただけで即撤去という措置を講じたことが信じられませんでした。ユーザーも巻き込んでしまいますが、出す出す詐欺必ず成立するじゃん、このパターンで。
[追記]
コメント欄でご指摘を受けました。DSiウェアのsudokuhaxというものが過去にはありました。日本版がなかったので記憶から消えてました…
[第6位]
Gateway 3DSなしで3DSのリージョンフリー化に成功
Gateway 3DSのLauncher.datにパッチすれば4.5までの3DSはDS Profile exploit経由でLauncher.datを使ってリージョン制限を解除できますよ、というお話です。制限されていたリージョンロックを解除するのは正真正銘のハックですが、実際リージョン制限解除して海外版タイトルをプレイしたいかと聞かれると、個人的には微妙なところです。
[第7位]
Flashcart不要 3DS初のカスタムファームウェア 3DS CFW
3DSのカスタムファームウェアのお話です。実際には4.5以下の3DSでのみが対象で、署名チェックを回避するようになった公式ファームウェアです。ダウンロードタイトルと同じCIAフォーマットであれば非署名のままで実行できるようになります。
[第8位]
わけがわからないよ。未公開のkxploitやらexploitやらリーク そしてTN-VとPSOne Loader
長年かけて蓄積してきたPSPのexploit情報が大量にぶちまけられた事件です。この日を境に私もちょっと引いてしまいました。幸い日本のexploit情報を海外のチームと共用しなかったおかげで、日本版タイトルに関しては被害は最小限で収まりましたが、マルチリージョンタイトルなどは被害に遭いました。
[第9位]Gateway 3DSのSDカードemuNANDを簡単に複製/復元 3DS SD Card backup tool by michyprima
通常はPCにマウントされないGateway 3DSで使うSDカードのemuNANDパーティションを管理するためのツールの紹介です。
[第10位]
SSSpwn 3DS exploit ゲームタイトル『cubic ninja』exploitは11月22日公開
『Cubic Ninja』のタイトル発表を伝えた記事です。
折角ですので、実際のページビューベスト10に入っていた2013年以前に書いた過去記事を並べておきます。良かったらご一読ください。
それでは皆様、良いお年を。
[隠れ1位]
PS VitaでPSPのCFWエミュレート CEF 6.60 TN-V4公開
[隠れ3位]
Gateway 3DSなしでもSDカードから3DSを起動 Smea氏がニンテンドー3DSでNANDエミュレート(redNAND)に成功
[隠れ5位]
[番外編]JailbreakなしでiPhoneにGBAエミュレータをインストール GBA4iOS by Riley Testut
[隠れ6位]
さらば任天堂テクニカルサポートセンター? 3DS Parental Tool by Swizzy