任天堂が7月22日(火)からWii Uで支払いにSuicaが利用できるようになると発表していました。ファームウェアアップデートによる機能追加になります。
前バージョンである5.0.0Jから1ヶ月半あまり、Suica決済というNFC機能活用の第一歩を踏み出す大事な変更にも関わらずバージョンの上がり方がマイナーアップデートレベルで逆に驚きました。本当は5.0.0JでSuicaサポートするつもりだったのかもしれませんね。ゲーム機で交通系電子マネーが決済で利用できるのは初めてです。
決済機能追加の発表は任天堂とJR東日本共同ですが、交通系電子マネーとの相互利用が可能ですので「Suica」、「PASMO」、「Kitaca」、「TOICA」、「manaca」、「ICOCA」、「SUGOCA」、「nimoca」、「はやかけん」は使えますがSuicaポイントがたまるのは当然ながらSuicaのみです。
任天堂のキャンペーンサイトには、「2014年7月22日に予定しているWii Uの5.1.0Jへの本体更新によって、交通系電子マネーを使って、ニンテンドーeショップで今まで以上に手軽にお買いものができるようになります!」と書かれています。そう、Suica対応の5.1.0Jは7月22日にリリースされるのです。
電子マネーの残高追加でミニゲームが期間限定(7月22日から8月31日まで)でもらえたりとちょっとお得なキャンペーンも実施されます。交通系電子マネーはかなり多くの人が持っているはずですので便利だと感じるユーザーも多いのではないでしょうか。クレジットカードのように後払い(借金と言えなくはない)ではなく基本プリペイドですので(クレジットカード決済によるチャージができたりするものもありますが、電子マネー自体はプリペイドですので…)子供がコンテンツ購入する際も親がコントロールできます。
任天堂が目指していたWii UでのNFCの活用を実際に市場に投入する、任天堂に取っては大きな進歩です。今回の電子マネーは日本だけの話ですが、国際標準規格であるNFCを利用した任天堂の戦略が当たるかどうかの試金石として注目しましょう。
[7月22日追記]
正式に5.1.0Jがリリースされました。
公式サイトに記載の主な変更点は以下です。
5.1.0Jへの更新による主な変更点
交通系電子マネーによる決済機能の追加
- 『ニンテンドーeショップ』で、交通系電子マネーを使ってダウンロードソフトなどの購入に必要な残高を追加できるようにしました。対応する交通系電子マネーをWii U GamePad左下のNFCエリアマークNFCエリアマークにかざすことで残高の追加が行えます。
- ご利用いただける交通系電子マネーは2014年7月現在、「Suica」「PASMO」「Kitaka」「TOICA」「manaca(マナカ)」「ICOCA」「SUGOCA」「nimoca」「はやかけん」の9種類です。
※PiTaPaはご利用になれません。Wii U同士の引っ越し機能の追加
- Wii U本体に保存されているデータを、別のWii U本体にまとめて引っ越し(移動)できるようにしました。『本体設定』の「ソフトとデータの引っ越し」から画面の案内に従って引っ越しが行えます。引っ越しについてくわしくは、こちらのページのQ&Aをご確認ください。
『ニンテンドーeショップ』の更新
- Wiiリモコン、Wii U PROコントローラー、クラシックコントローラの操作に対応しました。
システムの安定性や利便性の向上
- より快適にお楽しみいただけるよう、システムの安定性や利便性を向上しました。
Suica対応は日本のみですが、海外でも同時に5.1.0U/Eがリリースされ、Suica対応以外の機能が追加されています。
あまり関係ないですが、マリオカート8がハッキングされたようですよ。
動画はyoutubeにいくつかありました。