実はTN-V4向けexploitタイトルが存在しなかったリージョンのユーザー向けに、そして3.01向けの『101-in-1 megamix 』、『家庭教師ヒットマンREBORN!バトルアリーナ2 スピリットバースト Best Collection』を入手し損ねたユーザー向けにニンジャリリースが行われていました。1週間以上前の事だったと記憶しています。まだ一般公開まで時間を置く予定でしたが、そのニンジャリリースに関わっていたAcid_Snake氏が一般公開前にニンジャリリリースタイトルがストアから削除されてしまったことを公表していました。
今回ニンジャリリースが行われていたタイトルは
『Ben 10 Alien Force: Vilgax Attacks』
です。
exploit発見者はIce(=Kankertje)氏で、Qwikrazor87氏の協力のもとニンジャリリースまでこぎ着けたものです。
『Ben 10 Alien Force: Vilgax Attacks』は欧州、北米、ニュージーランド、オーストラリアのストアでは販売されていましたが、香港と日本では残念ながら販売されていません。香港では『101-in-1 megamix 』『家庭教師ヒットマンREBORN!バトルアリーナ2 スピリットバースト Best Collection』とも販売されていなかったので、結果はどうあれ香港ではそもそもTN-V4(最新はTN-V6)の恩恵を受けられなかったことになります。
ストアから最初に削除されたことが確認されたのは北米のストア(アメリカおよびカナダ)です。その後は当然の如く順次他のリージョンでもストアからも削除されました。
どうも何らかの形でインターネット上に情報が流出した、というのが事の真相のようです。
今回のニンジャリリースは開始後1週間位してからwololo氏からニンジャリリースが始まった旨のメールが届きました。実はそういったメールを受け取ったのは初めてです。今までもあったのかな?
私は立場上ニンジャリリース関係者であることが過去は多かったため、そういったメールを受け取ったことがないだけかもしれません。
そのメールですが、普通にwololo氏からメールが来たと思って読んだらどう読んでも内容がテンプレコピーそのもので、しかも”Hey mamosuke”でメールが始まっていたことからwololo氏が直接書いたメールではないことにはすぐ気が付きました(wololo氏は私のことをmamosukeとメールでは呼びません)。同じメールが/talkフォーラムメンバーにも送られていて、そのしばらく後にストアからゲームが削除されたことからリークのきっかけが私にはそのメールにあったように思えてなりません。
/talkフォーラムを利用したニンジャリリースは現時点ではベストなゲームタイトル名公表方法です。PS Vita発売後2年間、それなりにきちんと運用できていた事がなによりの証です。ただ、もともとこの方法はシーンメンバーとの信頼の元にしか成立しない方法であり、場合によってはたった一人の何気ない言動がリークに繋がるかもしれない危険な脆弱性をもはらんでいるという事実は否定できません。
次回からはニンジャリリースで情報を入手できるメンバーを更に選定することになると思いますが、それをすればする程情報を事前に入手できるメンバーを減らして行くことになり、ニンジャリリースの意義を少しずつ薄めてしまう結果に繋がりかねません。
現在/talkフォーラムメンバーは40,000人を超えているそうです。もちろんニンジャリリースの情報目当てで登録した方も当然その40,000人には含まれています。wololo氏がブログでゲームタイトルを一般公開する前にはその40,000人の方すべてがゲームタイトルを知ることができることには変わりないと思いますが(そうでないとニンジャリリースの意味がない)、さすがにリークリスクの確率はニンジャリリースの回数を重ねるごとに登録メンバーが増えるため、高まっていると言わざるを得ません。
なかなか難しい問題ですね。そこまでやっても極論するとPSPでできることをわざわざPS Vitaでやっているだけという実用面でのメリットの少なさは変わらないという…
そろそろニンジャリリースの限界、とは思いたくありませんが、実際にはある程度の成功例があれば十分、というレベルを保ち続けることができるというあたりがニンジャリリースの限界なのかもしれません。
ニンジャの限界どうこうというより、常識的に考えてハック界隈自体にユダが紛れている可能性がありますからね…
情報を収集してこの様なExploitが存在している、こういうハックが進んでいるという報告をSCEに行っている人間がいてもおかしくない訳ですし