ソニー ゲームのデジタルダウンロード販売へ比重をシフト

VG247で、SCEワールドワイドスタジオ社長の吉田修平氏がPlayStation 4ではデジタル販売に比重を置く方針を示したことを伝えていました。

ソニーはゲーム販売を今後より一層デジタルにシフトして行きそうです。PS4ではブルーレイメディアで販売されるPS4ゲームにも、全てデジタルダウンロード版が用意されます。

Guardianのインタビューに答えた吉田氏によると、ソニーはPS4向けに新しいデジタルサービスを準備中で、「魅力的なパッケージ」という形などで提供することを計画していることが明らかになりました。

これはディスク版のゲームを購入したユーザーでも利用できるようなダウンロード専用コンテンツで、例えばグランツーリスモで特殊な車を使えるようにするオプションパッケージなどが該当するのではないでしょうか。グランツーリスモファンにとっては魅力的だと思います。ダウンロード購入に拒否感のあるユーザーへ敷居を下げるきっかけにもなるでしょう。

「今後我々のプラットフォームはより一層デジタル方向へシフトして行きます。PS4はPS Vita同様全てのゲームでデジタルダウンロード版を用意します。その一部のゲームでディスク版も販売するということになります。」

販売の形としては、デジタルが中心になるようですね。

「デジタル販売のスキームは柔軟性がありますからね。無料とか数百円レベルのゲームや、基本プレイ無料のコンテンツ課金型、定額課金型のサービスはデジタル販売向きです。」

今の消費者にはそういったゲームをダウンロードすることに対して抵抗がないので、現在の実情にはマッチしているのではないでしょうか。

「更に、デジタル販売にすることで提供できるサービスやコンテンツが増えます。オプションパッケージという形で魅力的なコンテンツを提供することもできるようになります。」

吉田氏は、定額契約サービスで数千ものゲーム等のコンテンツにユーザーが自由にアクセスできるようになることを「我々の夢でもある」と表現しています。これはデジタル販売でないと成し遂げられません。定額の価格設定次第ですが、ユーザーは好きなゲームをいつでもどれだけでもプレイでき、サービスを提供する側も確実に定期収入が見込めるという「夢」のようなビジネスモデルになる可能性を秘めています。

PS4では中古ゲームも今まで通り利用できることが明らかになりました。仮に中古ゲームがプレイできない仕組みを構築していたら、ユーザーから大ブーイングだったでしょう。そんなことをしなくても、デジタル販売にシフトして行けばユーザーが自主的に中古排除へ動いてくれます。

つまり、デジタル販売が中心になれば結果として中古ゲーム市場が勝手に縮小してくれるわけです。ソニーにとってはこんな美味しい話はありませんね。

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