PSPKingで、Total_Noob氏がPS VitaにPSPのXMBを移植していることを発表していました。
PS Vitaで初めてカーネルexploitを利用してカスタムファームウェア(ただしPSPエミュレータ上で)のインストールに成功しCEF 6.60 TNを公開したTotal_Noob氏が久々にVitaシーンに登場しました。今回公開されたのは写真ですが、内容は誰もができたら凄いだろうと思っていたPS VitaのPSPエミュレータ上でのXMBの再現でした。
現時点ではまだ開発段階で、XMBの機能の半分程度しか実装できていません。XMBの実現はかなり複雑なようで話はそう簡単ではないようです。
Total_Noob氏は今後も開発を続けるとしていますが、まもなく学校が始まるので十分な時間が作れないためスキルのある開発者(少なくともリバースエンジニアリングに精通しVSHの基礎知識のある人)にこのプロジェクトを手伝ってもらいたい、と開発メンバーを募集しています。
かなり複雑でリバースエンジニアリングの知識が必要としていることからVitaでのXMBはPSPのファームウェアにあるモジュールをVita向けにアレンジしてPSPエミュレータに仕込んでいるのだと思われます。
純正のPSPエミュレータはPSPのダウンロードタイトルの起動機能しかありませんので、XMBにあるその他の項目は一切実装していないのだと思われます。それらをすべて実装となるとかなり気の長くなりそうな開発期間が必要でしょう。
もちろんモジュールを書き込むにはカーネルexploitが必要ですから完成したとしても公開時にカーネルexploitが存在するかどうかも問題です。
Total_Noob氏は開発メンバー募集にあたり「信頼できる開発者」のみに条件を絞っています。単に既知のカーネルexploitを利用するリバースエンジニアリングのみであればそこまで言わないのではないかと深読みすると、もしかすると別個にカーネルexploitを持っているのかもしれません。
まあ、PS Vitaに苦労してXMBまで再現するならPSPあるなら必要ないじゃん、という実用性を重んじる方にはあまり意味のない開発ではありますが、チャレンジとしては非常に興味深いです。
>PS Vitaに苦労してXMBまで再現するならPSPあるなら必要ないじゃん
でも実際使ってみるとそうでもないんですよね
現時点でもVita上の独自機能(バイリニアフィルタ、色調補正、ボタン配置)の効果が絶大なので
iso起動においてはCFWよりCEFを使った方が良い位ですし
難しいでしょうが、Vita上にPSPのモジュールを完全に実装出来たら
単なるPSPエミュという枠組みを越えて1機種に2つのOSが入ってるも同然なので
凄く期待したいプロジェクトですね