PS3 DEVELOPER WIKIで、PS2のソフトウェアエミュレーションをCobra-USBドングルを使わずPS3のCFW 3.55で動作させる方法が公開されたことを伝えていました。
PS3ではPS3Fatの初期モデルでPS2互換を(ハードウェアによるエミュレーションだったためコストアップの要因になっていた)搭載していましたが、Fat後期モデル以降現行のPS3Slimモデルに至るまでPS2互換機能は削除されていました。
ところがPS3のファームウェアのモジュールの中にはPS2互換機能をソフトウェア的に実現するための仕組みが用意されていたことが分かりました。これがPS2ソフトウェアエミュレーション機能です。ただし本来ハードウェアエミュレーションでないと完全なPS2互換が実現できない制限はあるのでソフトウェアエミュレーションでは100%PS2互換とは言えません(描画に問題が出るなど)。
JailbreakドングルであるCobra-USBはこのPS3の持つPS2ソフトウェアエミュレーション機能を利用してPS2起動実現を売りにしていましたが、今回公開された方法はPS3Fat/Slim問わずCFW 3.55のPS3でCobra-USBドングルを使わずPS2起動を実現するものでです。
- 1. /dev_flash/のファイルを下記アーカイブのものと置き換える
p3dwik-ps2compatfiles.rar(PS3 DEVELOPER WIKIにリンクがあります)
2. ファクトリーサービスモードへ入る(FactoryServiceMode ToolやJailbreakドングルなどを利用する)
3. オリジナルPS2ゲームディスクをPS3に挿入する
4. PS2ゲームが起動する
注意点としては、起動できるのはバックアップではなくオリジナルディスクであると言う点です。バックアップは起動しません。
ここのところかつて一世を風靡したUSBドングルが軒並み不要になる方法が次々と明らかになっていますね。ハッキングツール販売がいつしかコミュニティによって無償ツールとして公開されるのはPS3シーンにとっては良い傾向ではないでしょうか。
適応してみました。以前ファクトリーモードの時にPS2ソフトをいれて試したときはエラーが出て失敗していましたが、今回は起動してゲーム画面の表示できるところまではいけました。
しかし、ファクトリーモード中は仮想メモリーカードの作成およびファクトリーモード前の仮想メモリーカードの利用ができません。
さらに、PS2のゲームが起動した途端にコントローラーが認識されなくなってプレイできないようになってしまうみたいです。今後のアップデートで治ったりしてくれたらいいんですけど難しいでしょうかねぇ・・・。