Team XecuterがXbox 360のカスタムカーネルXecuter Fusion v1.07 Betaをリリースしていました。
前回までのXecuter FusionはRC版でした。今回からはベータ版となり通常に一般配布されましたが、あくまでもベータ版でありXbox 360のカーネルをカスタマイズすることになるためTeam Xecuterは初心者が手を出すことは避け、試すなら自己責任でして欲しいとしてはいますがなぜかダウンロード先は非公開となっています。Team Xecuterフォーラムに登録するとリンク先が表示されるのかと思いきやそういうこともなく手に入れる術がない状態ではあります。
今までのXbox 360のハッキングはDVDドライブのファームウェアのカスタマイズか、そのDVDドライブ自体をハードウェア的にエミュレートするというのが主流でしたが、これでイメージ的にはソニーのPS3やPSPのように本体をファームウェアレベルでカスタマイズするハッキングへと変わったことになります。
現状でのXecuter Fusionでは何ができるのかを掻い摘んで説明すると、以下のようになります。サポートしているのはRGH(Reset Glitch Hack)した本体のみで、JTAG Hackした本体には非対応です。
- ・Xbox 360本体を開発機に転換可能
・XEXセキュリティチェックやリージョンチェック、ライブラリチェック、モジュールインポートバージョンチェック、メディアIDチェック、モジュールハッシュチェックなど各種チェック機能削除
・XGDセキュリティやAP2.5チェック機構削除
・市販の実行可能なゲームなどの起動
・コンテナセキュリティチェックやRSA署名チェック、ライセンスチェックの削除や復号したアーケードゲームの実行
・内蔵ドライブやファームウェアフォルダのマウント
・ダッシュボードからHDDにコピーしたゲームのオリジナルディスクなし起動
・イジェクトボタンを押しながら起動することでのセーフモード起動
・Firmware\Kernel\からシステムファイルの読み込み可能
・開発機や市販機向けのアクセサリーに対応
・どのDVDドライブでも搭載可能
・CPUKeyやDVDKeyを簡単に表示可能
・HDDからマルチディスク読み込み可能
などなど。
インストール方法は簡単ではなく、PCでFusion_Setup_v1.0.7.exeを起動して基板やNAND容量、Cpu Key、DVD Keyを入力してNANDにインストールするイメージをビルドしてNANDに書き込み、Fusion_Bootdisk_v1.0.7.isoをCDまたはDVDに焼いて起動するとインストールが始まるという流れになっています。