Pocket-lintで、HTCがPlayStation Certified認定端末を2012年内に発売することを伝えていました。
PlayStation Certified認定端末はAndroid端末でPSOneタイトルなどのPlayStationコンテンツをプレイできるというもので、現時点ではソニー・エリクソンのXperia PlayやXperia arc/acro、Sony Tablet S/Pというようにソニー関連製品のみが対応するクローズドな規格のようになってしまっています。本来はAndroid搭載デバイスであれば物理的にはPlayStation Certified対応端末になりうるはずです。(ソニーにライセンス料を払うか払わないかが対応するかしないかの境目ですたぶん。)
ソニー・エリクソン以外のブランドからのPlayStation Certified認定端末登場が待たれていましたが、最初に手を挙げたのはHTCになるようです。
HTCは台湾のスマートフォンメーカーで、日本でもNTT DoCoMoのHT-03A(ちなみにドコモでは今のラインナップにHTC製はない)やauのHTC EVO 3D、ソフトバンクのHTC Desire HD、EMobileのHTC Ariaなどが発売されていました。スマートフォンデバイスメーカーとしては老舗の部類に入ります。
Pocket-lintがある筋から入手した情報によると、HTCがソニー以外で最初にPlayStation Certified対応となる企業のうちのひとつとなり(同時に他のメーカーからの発表があるのかもしれません)、2012年下半期にはアナウンスされ、早ければ2月末にバルセロナで開催されるMobile World Congressでも発表されるかもしれないとしています。
Pocket-lintがHTCにPlayStation Certified認定端末について問い合わせたところ「噂や憶測の類いにはお答えできません」という、決して否定しているとは言えない定型文言が返ってきたそうです。
現在のスマートフォンでバイスメーカーはiPhoneのAppleとGalaxyのSamsungがトップシェアを争う中で、他のAndroidデバイスメーカーは何らかの特徴を出していかないと苦戦を強いられるようになって行くのは間違いありません。HTCがPlayStationコンテンツに魅力を感じてPlayStation Certifiedの認定端末として差別化を図ろうとする姿勢を、日本市場だけでなく世界市場でも苦戦が伝えられる後発の日本のスマートフォンデバイスメーカーは見習うべきでしょう。
とはいってもPlayStation Certifiedのライセンス料と利益分配の仕組みが分からないのでハッキリとは言えませんが、なんだかんだでAppleに対抗するべくソニーのAndroid組での一人勝ちのための仕組みだったりするのでしょうか。