PS3NEWSで、Nabnab氏がPS3のファクトリーモード/サービスモードに入るためのJailbreak JigとしてUSBドングルではなくPSPを使えるようソニーの公式JigツールをPSPに移植したPS3Jig v1.00のモディファイ版 PS3Jig Modifiedをリリースしていました。
ベースとなったPS3Jig v1.00(ゲーム最新情報 2011年2月7日のニュース参照)はBrandon Wilson氏がオープンソースとして公開していました。もとはソニーから流出した公式JIGツールです。
Nabnab氏のモディファイ版はPSP go含む全PSPをサポートし、ドングルIDも0x4444に変更しています。
使い方は
- 1) PS3JIGフォルダをPSP/GAMEにコピーする
2) PS3JIGをCFWまたはLCFWのPSPでXMBから起動する
3) USB Jigとして使用する
となっています。
今回新たにPS3の最新ファームウェア4.00でもJigとして使えるようになるかをテストするためにPS3Jig Modified (Test 4.0)も公開されています。4.00でファクトリーモード/サービスモードに入るためというよりもexploitを探すための情報を得るためという意味合いが強いようです。Nabnab氏はTest 4.0版を起動させてみて以下の情報をPS3NEWSフォーラムに上げてほしいとしています。
- ・PS3のあらゆるバージョン(SLIMモデル/FATモデル)での結果
・PS3のファームウェアの最新版での結果
一応PS3がbrickする危険性はないとNabnab氏は主張しています。3.56などではPSPをJigとして接続しても”unknown usb device” というメッセージが出るそうですが、4.00の場合にはUSBデバイスとして認識するようです。
Jailbreak USBドングルを用意せずともファクトリーモード/サービスモードにPSPで入ることができる(もしかすると4.00でも?)という動きに呼応して、今度はCrashSerious氏がそもそもJigツール類を一切不要にするPS3 FactoryServiceMode Tool v0.1をリリースしていました。XMBから起動すると勝手に再起動してファクトリーモード/サービスモードに入れるというものです。アプリを起動すると1回ビープ音が鳴り再起動すると成功、3回ビープ音が鳴ると失敗です。Cobra USBやTrue BlueのCFWでは起動しません。
- 1. システムに適したpkgをインストールする;
CEX: FactoryServiceMode.gnpdrm.pkg for CEX
DEX: FactoryServiceMode.pkg
2. アプリを起動すしてビープ音が1回鳴るかを確認する。これで自動的にファクトリーサービスモードに入る。
3. 必要なLv2Diag.self(PSL1GHT SDKで独自に作ったものでソニーのコードは一切含まれていないため自由に配布して良いようです)のファイルをUSBフラッシュドライブにコピーする。今回公開したものでファクトリーサービスモードを抜けることができる。Red Screen of Death(RSOD)でもない限りRSOD Lv2Diagは使ってはならない。
4.USBフラッシュドライブをPS3の一番右側のUSBポートに差す。
5. PS3を再起動する。起動するとファクトリーサービスモードから抜ける。
なお、80010505エラーが出る場合があるようですが、CECHGのFATモデルのみ、一番最初の起動時で発生し2回目の起動からは出ないエラーだそうです。
4.00でもまだテスト段階というのはなぜでしょうか。
単純に複数の機体でテストしたいだけでも公開したらSCEに対策される可能性があります。
何故この様にしたのかがわかりません。もしかしたら対策できない仕組みになっているのでしょうか。それとも既にPS3Jigが出ているから問題ないと考えたのでしょうか。