Wiredで、PlayStation Vitaでは一台につき一つのPSNアカウントしか使用できないことを伝えていました。
PS VitaとPSNアカウントの関係については、PlayStation Vita “PLAY”キャラバンで配布していたカタログに記載してあったとして1台で複数のアカウントを使うには本体の初期化が必要という情報がまず流れ、そのあとソニー アソシエイトブランドマーケティングマネージャーCrystal MacKenzie氏がPSNアカウントは専用メモリーカードに紐付けされているのでメモリーカードを差し替えることで複数のアカウントを利用可能と説明し、やはりマルチカウントに対応しているのだと安心したところでした。
ところが実際にはカタログに書いてあったから当然と言えば当然なのですが、前者の方が正しかったようです。Wiredにはソニーが「メモリーカードを差し替えることで可能」というコメントを撤回する内容をメールで知らせてきたそうです。
- “PSNアカウントはハードウェアとメモリーカードに紐付けされていて、メモリーカードだけではございせん。つまり、別のユーザーがVitaを使う場合、メモリーカード入れ替えだけでなく初期化を行ってVitaに保存されているデータをクリアすることになります。”
なんと、やはり初期化は必要で、メモリーカード入れ替えだけでなくPS Vitaにあるデータ全てを消去する必要があるのです。
- “つまり、PS Vitaは一人のユーザーが使うことが前提になっています。”
PS VitaユーザーはPSNアカウントを切り替えるためには全データの消去をする必要があることになります。PlayStation Storeでのコンテンツ購入(無料の体験版も同じかもしれない)やネットワークマルチプレーでも複数アカウントを使い分けることは事実上不可能です。PS3やPSPでは別々のアカウントで使用することは可能でしたし、日本のアカウントと欧州や北米のアカウントを使って別リージョンのゲームのダウンロードなども可能でしたが、PS Vitaではそういった運用は不可能ということになります。日本のアカウントでは北米の体験版を入手できませんので、PlayStation Store経由でコンテンツを購入する場合、事実上のリージョン制限と変わらないような気がします。そもそもPS3とPSPで同一アカウントを使っていた場合はどちらかに統一しないと色々不便そうです。
もっとも私はPSNアカウントをひとつしか持っていませんので実害はありません。
公式によると故障した場合、それがバッテリーの寿命だろうがボタンのへたりだろうがどんなケースでも問答無用で定価の半額払って本体(再生品?)交換になるそうですが、
今回の発表だと自分の使っているアカウントが交換した本体にちゃんと引き継がれ、メモカ内に入れているソフトやセーブデータも交換後そのまま利用できるのか気になりますね。