任天堂が、自社で作り続けてきた娯楽の歴史と製品を展示する施設「ニンテンドーミュージアム」を2024年10月2日(水)にオープンすると発表していました。
昨日告知され、今朝7時から放送された「ニンテンドーミュージアム Direct」は、任天堂の宮本茂氏をナブゲーターとして起用した「ニンテンドーミュージアム」紹介番組でした。
海外向けはNintendo Museum Directとして放送されました。内容は同じですが英語字幕が付いています。任天堂の顔になって海外で抜群の知名度を誇る宮本氏をナビゲーターとして起用していることから、任天堂がインバウンドを期待して世界へ任天堂ミュージアムをアピールしていることが分かります。
ニンテンドーミュージアムの公式Xアカウントも用意されました。
「ニンテンドーミュージアム」は2024年10月2日(水)、京都府宇治市小倉町の任天堂 宇治小倉工場跡地にオープン。
このアカウントでは、来館予約受付やチケット販売抽選結果など施設からのお知らせをお届けします。#ニンテンドーミュージアムhttps://t.co/owtCGvhBlkhttps://t.co/owtCGvhBlk— ニンテンドーミュージアム (@Museum_Nintendo) August 19, 2024
料金は大人3,300円、中高生2,200円、小学生1,100円。小学生入学前のお子様は無料です。
印象としては、大人が楽しめるのは展示部分がメインで、体験部分は家族向けでしょうか。
ニンテンドーミュージアムは2021年6月に任天堂宇治小倉工場跡地をリノベーションして任天堂資料館(仮称)として利用すると発表されていたものです。発表当時「入場料取っていいので何度もリピートしたくなる資料館になることを期待します」と私は書きましたが、理想的な資料館になりました。
ただ、ふらっと足を運んで楽しめる施設にはなりませんでした。
Xでも告知されていますが、入館には事前に販売されるチケットが必要で、基本抽選です。抽選申し込みにニンテンドーアカウントが必要です。抽選に当たらないとチケットが購入できないのでいつでも行ける訳ではありませんが、かわりに入館人数が決まっているので大混雑にはなりません。来館の3か月前から受付がされます。
具体的にはオープンする2024年10月から2024年11月の抽選受付は2024年8月31日の23:59までとなっています。
抽選に当たり、クレジットカード決済で料金を支払うとメールアドレスへQRチケットの発券が可能となったことの連絡が来るので、来館の前日午後2時以降にQRコードのチケットを発行してもらい、来館時に提示する形です。QRチケットを発券するとチケットのキャンセルができない、との記載があるので、QRチケット発券前であればキャンセル可能なようです。
代表者がまとめて購入してチケットを分配する機能もあります。
近鉄京都線「小倉駅」JR奈良線「JR小倉駅」からなら徒歩圏内ですが、駐車場だけでなく駐輪場もないので来場には公共交通機関を利用することになります。
最近の任天堂は、今回の「ニンテンドーミュージアム」だけでなく旧任天堂本社社屋のリノベーションでホテルとして生まれ変わった「ホテル丸福樓」など、資産を次へ繋げる手段として上手く活用できているなという印象です。よくあるのが工場跡地にイオンが建ったり、マンションが建ったり、狭いところだとコインパーキングになったりですが、安易に土地の売却などをせず自社のファンを増やすために活用するという発想ができる経営陣がいる任天堂は羨ましい限りです。