昨日さらっとお伝えした任天堂がNintendo SwitchのX(旧Twitter)連携機能終了のニュースですが、そのニュースを聞いて喜んだユーザーは皆無なのではないでしょうか。少なくとも
「え?困る」
か
「使ってないから関係ないかな」
のどちらかでしょう。
2022年にEVメーカー テスラCEOとして知られていた実業家Elon Musk氏がツイッターを買収してからというもの、ツイッターは改悪に改悪を繰り返し、ついにここまで来たかというのが私の感想です。ちょっと毒舌吐きます。
任天堂は今回ツイッター(現X)連携サービスをやめると発表しましたが、ソニーに至ってはXとの連携機能を2023年11月13日に終了しています。
もともとツイッター(現X)は無料で使えるコミュニケーションサービスだったため、世界中でSNSのスタンダードとして広まりました。Elon Musk氏のツイッター買収時点でも既に代替サービスが存在しないオンリーワンのサービスになっていたと言えます。
当時のツイッター社もビジネスですから収入を得ることは大事なことなのは分かります。買収もビジネスではよくあることなので特にそれ自体に不満は感じませんが、金儲け実業家の輩の手に渡ると最悪な事態になることはよく分かりました。
任天堂もX連携から手を引いた理由を公表していませんが、1年ほど前にTwitter APIの法人向けプラン有料化が報じられました。このAPI有料化が関係している可能性が高そうです。
1年前で法人向けAPIの新料金は月額4万2000ドルから21万ドルとされていました。1年前の為替だと月額565万から2825万円です。
それが今の為替相場だとどうなっているかと思い計算したところ、月額654万円から3270万円でした。任天堂のレベルだと月額3270万円でもおかしくありません。
このタイミングで任天堂がサービスを終了を決めたのは、1ドル150円を安定的に超えてきてしまい、無償で提供しているサービスのためのコストの高騰に耐えきれなくなったのではないでしょうか。ソニーはもう半年前に根を上げましたが。
ゲームシーンでも、コミュニケーションツールとしてXを使うのは一般的です。一部ハックシーンではDiscordも活用されていますが、まだまだXの割合が高いです。いまからXを使わないコミュニケーションはあり得ないところまで来ている中、使う側にとって負担でしかないAPIの有償化はデメリットしかありません。
Elon Muskはボットを減らすためにうんちゃらかんちゃらと言ってますが、フェイクニュースだろうが何だろうが撲滅できるはずはないので、使う側のモラルとメディアリテラシー能力に依存するのは変わらないです。そんなところよりもコミュニケーションツールとしての使い勝手を最優先して欲しい。そもそもツイッタークライアントアプリ購入のためにかつて払ったユーザーの投資をなんだと思ってるんだと今でも思ってます。
企業もユーザーも同じだと思いますが、結局みんなが使っているから使わざるを得ないのが今のXです。同等勢力の代替サービスが確立していなかったからこうなるのです。公正取引委員会はアップルとGoogleに独占禁止法を盾に解放迫るくらいならXとElon Muskも攻撃して下さい。