Valveが、携帯型ゲーミングPC「Steam Deck」の新モデルSteam Deck OLEDを発表していました。
Valveが、携帯型ゲーミングPC「Steam Deck」の新モデルSteam Deck OLEDを発表していました。(oracionさん情報ありがとね)
Steam Deckは一般的にはゲーム機という認識ですが、単なるゲーミングPCでもあります。2021年12月に初期モデルが(海外で)発売されたので、2年間で新型が登場したことになります。ゲーム機としては短い印象ですが、内容的にはSteam Deckのマイナーチェンジに当たります。PCが発売から2年で小改良したというところです。
新型はHDR対応のOLED(有機EL)スクリーン、バッテリー持続時間の向上(30~50%)、Wi-Fiの高速化(Wi-Fi 6E対応)など機能が強化されています。
OLEDは従来のLCD7インチから.4インチへと大型化されています。
それ以外にもファンの拡大により排熱性能を改善したことによる低温化や30gの軽量化も新型の特徴です。また従来は7nm APUでしたが、OLEDモデルは6nm APUになりました。
ラインナップについては従来のモデルは64GB、256GB、512GBでしたが、その中から256GBだけがLCDモデルとしてそのまま残り、79,800円から59,800円と値下げされました。値上げされずせいぜい価格変更なしがいいところのゲーム機の中で異彩を放ちます笑。お買い得だと思います。
新型のOLEDモデルとしては512GB(84,800円)と1TB(99,800円)が追加されました。
旧型は
64GB 59,700円
256GB 79,800円
512GB 99,800円
だったのに対し、新型は
256GB 59,800円
512GB 84,800円
1TB 99,800円
ですので、ラインナップとしては価格帯は変わらず、中間グレードのモデルは値上がり(ただし容量で判断すると旧512GBモデルより新512GBモデルは有機EL採用して値下げです)となります。円安物価高の中でよくぞ頑張ってくれました。
旧型となるSteam Deckと新型のSteam Deck OLEDはアクセサリには互換性があります。
ファミ通.comではSteam Deckの開発に携わるピエール=ルー・グリフェ氏に事前インタビューしており、ユーザーやテスター、外部のゲーム開発者から意見や、X(旧ツイッター)での意見の検索などを行って改良をしたことを明かしています。
「充電器のケーブルが短くてソファに届かない」「付属の専用ケースがゴツい」というユーザーの不満が今回のアップデートで解消(ケーブルを1.5mから2.5mに、ニ層構造で内側を外して薄いケースとして使えるように)されました。
価格が据え置きになった(値上げされなかった)理由についても述べられており、製造工程の中で効率化をしてコストを下げることができたこと、Steam Deckが成功したことでサプライヤーとの関係がうまくいくようになって各パーツの仕入れ価格が下げられたこと、パンデミックが落ち着いて経費の価格が安定したことを挙げています。
今回の新型はSteam Deckのマイナーアップデート版で、次世代となるSteam Deck 2(仮)については「最低でも2年はかかる」とピエール=ルー・グリフェは語っています。中身としては携帯型PCでありながら、きちんと専用ゲーム機と同じ進化をする計画があることをゲームファンとしてはうれしく思います。
Steam Deck OLEDは日本ではKOMODOが販売しています。