ツイッターで、RPCS3チームがWindows/Linux向けのPS3オープンソースエミュレータRPCS3について発売されているPS3のゲームのすべてが起動はできるようになったと報告していました。
We are delighted to announce that as of today, the RPCS3 Loadable compatibility category has reached 0 GAMES!
This means there are no PS3 games left that boot to a black screen on the emulator – every PS3 game at the very least boots and shows image output.
Happy holidays! pic.twitter.com/3ZAWFzbyGP
— RPCS3 (@rpcs3) December 25, 2022
Loadableの互換性カテゴリーのゲーム数がついにゼロに到達したことをお知らせします。
つまり、エミュレータで黒画面で起動するゲームがなくなったということです。少なくとも全てのゲームが起動し、何らかの画面が表示されるようになりました。
RPCS3チームはこの1年の間RPCS3を幾度となくアップデートを繰り返して改良し続けてきました。地道な作業だったと思いますが、その結果全てのゲームが起動可能なレベルにまで完成度が高まったのです。
RPCS3チームは昨年10月の段階で、初期化ができない・読み込みができない・エミュレータがクラッシュする場合につけるNothingのステータスのゲーム数がゼロになったと発表しています。そのときのLoadableステータスは0.19%で若干ながら残っていましたが、それが1年2ヶ月後についにゼロになったのです。
2022年12月28日現在のRPCS3のステータスは以下のようになっています。
Playable (67.98%): プレイ可能なパフォーマンスで、ゲームが止まったりすることなく完全にプレイ可能なゲーム
Ingame (28.59%): 最後までプレイできない、重大な欠陥がある、またはパフォーマンスが不十分なゲーム
Intro (3.42%): 画面は表示されるがメニューから先に進まないゲーム
Loadable (0%): 画面でフレームレートが出るブラックスクリーンは表示するゲーム
Nothing (0%): 正常に初期化されず何も読み込まないかエミュレータがクラッシュするゲーム
実際にはこのLoadableステータスがこの1年2ヶ月の間に0.19%からゼロになった状態です。要するに少なくともゲームのロードが完了した状態から進まないゲームはなくなったことになります。
同じ期間に
Playableは63.53%から67.98%に(実機は100%)
Ingameは30.53%から28.59%に(実機は0%)
Introは5.75%から3.42%に(実機は0%)
と順調に実機へ近付いています。次はIntroがゼロになる時ですね。Introがゼロになると全てのゲームが少なくともプレイはできるようになります。