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小出しし過ぎ!次世代VR 「PlayStation VR2」正式発表 コントローラーはPlayStation VR2 Sense

PlayStation.Blogで、SIEがPlayStation 5向け次世代バーチャルリアリティシステムとVRコントローラー「PlayStation VR2」「PlayStation VR2 Senseコントローラー」を正式発表していました。

SIEは昨年2月に次世代PlayStation VRを開発していることを、そして翌月に3月にVRコントローラーだけ正式発表していました。あれからおよそ10ヶ月、ようやく通称で呼ばれていた名称と同じ「PlayStation VR2」として正式発表されました。

ハードウェアについては、モニターは有機ELの4K HDRディスプレイ(片目あたり2000×2040の解像度と90/120Hzのフレームレート、視野角110度)を採用し、視線トラッキングにより見ているものを高解像度でレンダリングする中心窩レンダリングと言われていた技術が「フォービエイテッド・レンダリング」としてうたわれています。事前にリークされていた情報そのままです。

VRヘッドセットに搭載したカメラを通じて、プレイヤーとコントローラーをトラッキングするため、PSVR2本体以外のカメラを必要しません。ヘッドセットに内蔵したひとつのモーターの振動によって触覚要素を加えるヘッドセットフィードバック機能にも注目です。

PlayStation VR2 SenseコントローラーはDualsenseコントローラーと統一の名称が付いていることから想像できるとおりハプティックフィードバックやアダプティブトリガー機能を持つPSVR2版Dualsenseコントローラーです。

現行のPSVRとは異なりPS5にケーブル(USB Type-C)1本で接続可能です。完全無線にならなかったことは残念ですが、PSVRよりもPS5本体への接続が簡易化され使い勝手が大幅に向上します。

PlayStation VR2は内蔵マイクを持ち、Tempest 3Dオーディオにも対応(ステレオヘッドホン出力端子付き)しています。PSVRユーザーからすると「こうあって欲しい」という機能がほぼすべて(完全ワイヤレス以外)実現していると言っていいでしょう。

ハードウェアについては、現状発表された内容部分に関しては(完全ワイヤレスではないという看過できない最大の欠点に目を瞑れば。スペックにこだわりすぎた?)ほぼ完璧ですが、この期に及んで価格と発売日を発表しないのはやり過ぎです。それどころかPSVRデバイス本体の外観も未発表です。

PSVR2が先月から行われているPS VR ホリデーセールでの現行PSVRの価格(税込み27000円台)よりも安いなら爆発的に売れるかもしれません。

ただVRが世に出始めてからかなり時間が経つもののVRがゲーム業界でメインのキラーコンテンツになりそうな雰囲気を私は感じていません。お好みでどうぞレベルの嗜好品でしかないというのが私の実感です。興味を持つユーザーは多くてもスマートフォンがゲームの主要デバイスになってしまったゲームの世界に嗜好品としてではなくVRが広く浸透するのは難しいのではないかと個人的には思います。

[追記]
PushSquareによると、中国のサプライチェーン筋からの情報としてまもなくPSVR2が生産に入ると伝えていました。ただこの情報はPSVR2正式発表直前に出てきた内容です。いずれにせよ製造する中国からの情報ではPSVR2がこれから生産に入るのであれば少なくともPSVR2の発売はそんなに近い時期ではない(年度内ということはない)と思われます。オミクロン株の流行で半導体不足に拍車がかかる可能性があるためSIEはPSVR2の発売日を設定できなかったのかもしれません。

価格は最初から発表する気なかったはずです。

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