GitHubで、SciresM氏がFusée Gelée(NVIDIA Tegraプロセッサの脆弱性を利用し起動時に任意のコードを実行するcoldboot exploit)を利用したりModチップを利用したりすることで起動することができるNintendo SwitchのカスタムファームウェアAtmosphère 0.20.1をリリースしていました。
Atmosphere 0.20.0についてNintendo Switch Liteで使用した際スリープから復帰したときにパフォーマンスが大幅に低下する不具合が見つかったことからSciresM氏は修正すると告知していました。Atmosphere 0.20.1はその修正版となります。ただ、LiteのみならずMariko全般らしいです。いずれにせよ事実上Modチップユーザーのみが影響を受けていた不具合です。
Happy June 15th! Atmosphere 0.20.1 has released: https://t.co/YL8HbytKog
A bug was fixed which caused degraded performance on Mariko after wake-from-sleep — my sincere apologies, if you were affected by this.
I hope you all enjoy! :)
— Michael (@SciresM) August 30, 2021
Marikoでスリープから復帰したときにパフォーマンスを劣化させてしまっていたバグを修正しました。もし影響を受けていたなら、深くお詫びいたします。
なお、注意点もあるようです。
Please be sure to upgrade fusee-primary when upgrading to 0.20.1, by the way, as changes were made when the bug was being fixed.
— Michael (@SciresM) August 30, 2021
0.20.1へアップグレードする際はfusee-primaryのアップグレードも忘れないようにしてください。ちなみにバグ修正に合わせて変更されているからです。
Marikoの場合、スリープから復帰時にMTCというものの周波数が1600MHzではなく1599.999MHzのためEMCマネージメントコードがRAMの初期化に失敗しおかしな状態になってしまっていたようです。
なお、署名パッチについては
・TeJayH氏がpatches(sigpatch) 12.1.0-0.20.1をリリース
・THZoria氏がpatches 1.1.2(Sigpatch 0.20.1 FW 12.1.0)をリリース
しています。