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PlayStation 5の新モデル 300g軽量になったのはヒートシンクのせいだった

PSUで、300g軽量化されたPlayStation 5の新モデルは冷却性能劣化により軽くなっていただけだったと伝えていました。

先日その存在が明らかになったPlayStation 5の300g軽量な新型式CFI-1100モデル(当時の記事ではDigital Editionだけになっていますが、実際にはノーマルモデルにも存在することが分かっています)をYouTuberのAustin Evans氏が、日本からPS5 Digital Editionの新モデルを取り寄せ分解し、ノーマルモデルと比較を行った動画を公開したことから、300g軽量化の予想外の事実が見えてきました。

なんと、軽量化はヒートシンクの小型化による結果で、その結果冷却性能は下がり動作温度は初期モデルよりも3度から5度上昇していたのです。

新バージョンのヒートシンクは初期バージョンとの比較で見た目半分くらい、重量測定すると新バージョンが1368g、初期バージョンが1639gで、なんとその差271g。本体重量の差の9割が実はヒートシンクそのものの差だったのです。

新モデルの分解して分かったその他の見た目の変化はWi-Fiレシーバーコンポーネントと、空冷ファンです。

空冷ファンは初期モデルはデルタ電子、日本電産、ミネベアミツミの3社のいずれかが製造する23枚羽のファンが実装されていましたが、今回分解した新モデルにはデルタ電子の17枚羽のファンが実装されていました。重量は257gで変わっていません。羽の形状が変わっているので一概にこれが冷却性能を落としているのかやコストダウンに繫がっているのかは分かりませんが、少なくともヒートシンクは製造コスト削減には好影響を与えているでしょう。

今回の300g軽量化モデルの変更内容から見えてくるのは、冷却性能を多少犠牲にしてでもコストダウンに努めたソニーの考え方です。もともとPlayStation 5は発熱のバケモノと言われる高性能デバイスですので初期モデルではマージンを必要以上に確保しており、発売から時間が経過し余剰マージンを削っても問題ないと判断、製造コストを下げただけという可能性が高そうです。

コストダウン分が販売価格に転嫁されていない現実を考えると、購入時に初期モデルと新モデルが選べる環境になっているならば、積極的に新モデルを選ぶ理由は存在しないといっても過言ではなさそうです。

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