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Team Xecuterのドメインが押収されない不思議

TorrentFreakで、メンバーが逮捕されたTeam Xecuterが所有するドメインは現在も押収されていないと伝えていました。

メンバーが逮捕され、任天堂による最近の訴訟でもTeam Xecuterが運営するウェブサイト等に対し差し止め命令が出て活動が大きく制限されているTeam Xecuterですが、不思議なことにTeam-xecuterの公式サイト(team-xecuter.com)SX OSの公式サイト(xecuter.com)は今でもアクセスすることが可能です。ただしサポートサイトだったxecuter.rocksは繫がらなくなっています。

スペインでは差し止め判決によってサイトへのアクセスができなくなっているようですが、特定のプロバイダーによるアクセス遮断だけですので日本ではまだウェブサーバーへアクセスできる状態です。

今回の逮捕による裁判は刑事訴訟で、最終的に結審して判決が確定するまではTeam Xecuterメンバー3人は有罪とはならないからなのか、現時点ではTeam Xecuterが所有するドメインは押収されたりしていません。

TorrentFreakによると、Whois情報ではteam-xecuter.com、xecuter.comともオリジナルオーナーのまま変わっていないそうです。Team Xecuterが逮捕されても、ソフトウェアの配布サイトhttps://sx.xecuter.com/からSX OSなどがダウンロードできる状態のまま放置されている、ということになります。

刑事事件で米司法省がドメインを押収することは過去にも多数行われていることから難しい話ではないはずで、しかも2つのドメインは米国企業であるVerisignにより管理されているため米司法省には押収に関する障害はないにも関わらず、そのまま放置されているのは不思議です。TorrentFreakでも、「何らかの理由があって押収されていないのだろうが、奇妙に思える」とコメントしています。

2つのドメイン以外のTeam Xecuterが運営していたとみられるMaxconsole.comやAxiogame.com(このドメインはメンバー逮捕ではなく任天堂の訴訟により押収)はすでに繫がらなくなっていますが、Maxconsoleのツイッターアカウントはまだ生きていたりと対応が中途半端に見えます。

興味深いことに、TorrentFreakではTeam Xecuterサイトにアクセスしてデータベース接続エラーが出ているが、司法省の関与を疑いたくはなるが証拠はない、と記事に書いています。オリジナルのTorrentFreakの記事は、このデータベース接続エラーのことを書いており、内容は「サイトはダウンしたがドメインは押収されていない」というものです。私がアクセスしてみたところ普通に繫がったため別の視点から記事にしていますが、現在は普通にアクセスできているということは、誰かがサイトのデータベースの修復作業をしている=Team Xecuterの活動は続いている、ということになります。

ドメインまたはサーバー自体が押収されないかぎりSX OSなどのTeam Xecuterのソフトウェアは配布され続けます。SX Core/SX LiteやSX Proなどのハードウェア製品は製造されていないでしょうし、販売店も姿を消していますから現時点で入手困難になっているはずです。Team Xecuterの管理下にあるドメインやサーバーはハードウェア製品を押さえさえしてしまえば任天堂の目的は達成されるので、無理して押収する必要はないということなのでしょうか。警察当局が単独で動いていたらドメイン押収するのは当然に見えますが、米国の警察当局と任天堂が裏でやりとりをしていたならばそういう判断もあり得るかもしれません。

Team Xecuterのサイトが生きているからと言って、いつまでもSX OSにしがみつくのは希望的憶測に基づく楽観的な甘い考えに過ぎません。先日も書きましたが「もう潮時だ。悪いこと言わないからやめておけ。」です。

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