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Nintendo Switchエミュレータ yuzu 一度はオンラインプレイサポート発表も撤回

Switchエミュレータyuzu開発チームがNintendo Switch Onlineをサポートしたことを発表したものの、即時撤回し謝罪していました。

すでにyuzuのオンラインサポートは撤回されたためすべての情報が削除されてしまっていますが、11月3日の夕方あたりにyuzu開発チームが以下のツイートをしていたことに気がつきました。

We are proud to announce yuzu now has early Nintendo Switch Online Support through our partnership with Raptor Network!
我々はRaptor Networkと提携し、yuzuがNintendo Switch Onlineをサポートしたことを発表できることを誇りに思います!

yuzu開発チームはブログに大々的にyuzuのオンラインサポートを発表する記事を公開していました(今は該当記事はありません)。
エポックメイキングな出来事だと感じ、それを読んで私は記事を下書きしました。ちょっと野暮用で公開が遅れ、日をまたいだ11月4日に日付が変わったあたりで記事を完成させ、公開しようと思った矢先にすべてがひっくり返っていたことに気がつきました。

書いていた記事が以下です。

Switchエミュレータyuzu開発チームがRaptor Networkとの提携でyuzuがNintendo Switch Onlineをサポートしたことを発表していました。

Raptor NetworkはNintendo Switch Onlineの代替サービスで、Nintendo Switch Onlineのネットワークとは別物です。BAN覚悟のNintendo Switch Online乗り入れではありません。

現時点でオンラインサポートしているゲームは『Super Mario Maker 2』と『Super Mario Odyssey』の2つです。オンラインサポートと言っても実際にはテスト用途のベータ版一般公開です。

Raptor Network対応のyuzuはEarly Access buildのみです。今後テストや調整が行われて正式版公開となるものと思われます。

ただ、個人的にはBAN制御されないオンラインサービスはチート無法地帯化するだけなので、それ面白いのかなあと思ったりもします。

yuzu開発チームがオンラインサポート発表後、多くのフィードバックがチームに寄せられました。そのフィードバックの内容は今となっては分かりませんが、私が感じた「チート無法地帯化」ではないかと思います。

Raptor Networkというのも調べました。yuzuのブログからリンクも張られていましたが、すでにそちらも消されてしまっています。一般的なサービスであれば消失することはないと思いますが、もしかするとそもそもyuzuに特化して準備されていたものなのかもしれません。

また、yuzuは市販のゲームのバックアップが動作する現行ゲーム機のエミュレータであり、純粋なバックアップ起動ではなく違法に入手した海賊版プレイのためのツールという見方も存在することは否定できず、それがオンラインプレイに対応するというのは違法行為を加速させることにも繫がりかねません。

自らが開発して提供できるオンライン機能を「かなりイケてるよね」と興奮して大々的に発表したyuzu開発チームの気持ちは理解しますが、彼らに「今にして思えば皆さんの懸念事項は100%理解できます。」と言わせてしまうほどフィードバックは炎上状態だったようです。

最終的にyuzuのオンラインサポートは正式に「無期限停止」が発表されました。何らかの改良がなされて出直すこともありません。開発者視点では非常に残念なできごとかもしれませんが、任天堂がNintendo Switch Onlineでコストをかけて構築している公平で安全なネットワーク機能は容易に模倣できるものではないということです。

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