CTurt氏が、無改造のPlatStation 2で内蔵DVDプレーヤーに存在する脆弱性を利用して焼いたDVDからHomebrewを起動したりバックアップ起動を行うことができるFreeDVDBootに関し、DVDプレーヤーに新しい脆弱性が見つかったことを公表していました。
FreeDVDBootについては、過去の記事「PS2のDVDプレーヤーexploitを使ったハック FreeDVDBoot by CTurt」にいきさつをまとめてあります。
当初はDVDプレーヤーのファームウェア バージョン3.10のみサポートでしたが、その後様々なファームウェアバージョン向けに移植されてきました。
DVDプレーヤーのファームウェアは、アップデートをユーティリティディスクを入手して行っていない場合があり、PS2の販売時期に応じファームウェアがバラバラの状態で存在していることになります。
ここに来るまで1.00〜2.13に関しては移植が難航していたようです。特に1.00の場合は日本以外のリージョンのDVDディスクが再生できてしまうといううれしい不具合があったため、アップデートをしないようにしていたPS2も多かったかもか知れません。
今回CTurt氏は、1.00〜2.13で利用できる新たなDVDプレーヤーの脆弱性を発見しました。
UPDATE: New vulnerabilities have been found in the DVD player which now makes it possible to port FreeDVDBoot to most phat PS2 consoles too (DVD player versions 1.00 – 2.13)! I've just released an ISO for 2.10. Video demo from KrHacken: https://t.co/DgAPI9OXFO
— CTurt (@CTurtE) August 9, 2020
情報更新: DVDプレーヤーに新しい脆弱性が見つかったので、ほとんどのPS2Fat(DVDプレーヤーのバージョン1.00から2.13)にFreeDVDBootを移植できるようになりました。今2.10のISOをリリースしました。以下はKrHacken氏の動画です。
これにより、リージョンフリーが可能なDVDプレーヤー1.00の初期型のPS2でもFreeDVDBootが可能になることになります。
1.00〜2.13への移植はこれからで、現時点では2.10のISO以外リリースされていません。