GitHubで、Inori氏がPC向けのPlaystation 4エミュレータGPCS4の開発を開始していました。
PS4のエミュレータとしては仮想化技術をベースにしたOrbitalがありますが、GitHubでのコミット状況を見る限り最近はあまり活発に開発されていないようです。
GPCS4はOrbitalとは別に、新たに開発されたPC向けのエミュレータです。その特徴は「世界初の市販ゲームが起動するPS4エミュレータ」。
ただ、これはGPCS4の謳い文句であって事実はその言葉から受ける印象とは大きく異なります。
起動するというゲームは『We Are Doomed』という海外でのみ発売された2つのスティックを使って操作するシューティングゲームです。ポリゴンチックな的をレーザービームで猛撃するというものですが。要はグラフィック的には処理が複雑になっていないゲームと言うことです。
更に今は起動するというだけの段階で、複雑なグラフィックではなくてもフレームレートは低く、実際プレイできる状態ではありません。
今回Inori氏がGPCS4を発表したのは実際ゲームを起動させることに成功したからだと思いますが、フレームレートが低いのは「最適化を全くしていないから」ということのようで今後の開発で改善されていくでしょう。おそらく勝算あっての発表です。
実際PS3エミュレータのRPCS3も発表されてから地道に開発を継続して今やかなりのところまできていますが、RPCS3の最初のリリースは2012年6月です。エミュレータの開発には時間がかかるので、GPCS4の今後に期待しつつ注目していきましょう。
GPCS4の現在の最新版はGPCS4 v0.10です。