ツイッターで、switchrootチームがNintendo SwitchでAndroidのカスタムリカバリTWRPを起動させている写真を公開していました。
switchrootチームはL4T Ubuntuをリリースしたグループです。公式サイトはswitchroot.orgですが、今回@switchroot_orgというツイッターアカウントを開設し、SwitchでAndroidを起動させていると思われる写真を公開しました。switchrootチームのLinuxの次のSwitchインストールターゲットがAndroidであることを意味しているものと思われます。
それが以下の3枚です。
普通にAndroidが既に起動している様子ですが、気になるのが3枚目。
画面には”Team Win Recovery Project”とあります。
Team Win Recovery Projectは通称TWRP。公式サイトはhttps://twrp.me/ですが、そこでTeam WinがリリースしているのはAndroidに標準で搭載されているリカバリをアレンジした「カスタムリカバリ」といわれているもので、Androidのシステムをバックアップしたりレストアしたりする他に、いわゆるAndroidのカスタムファームウェアとなる「カスタムROM」をインストールすることができます。
AndroidのカスタムリカバリはClockworkmod(CWM)などがありますが、TWRPの特徴はタッチパネルによる操作でSwitchには適していると言えます。
カスタムリカバリをAndroidで起動させるときにはボリュームボタンと電源長押しだったりしますが、Switchの場合それでRCMモードに入るので、仮にAndroidをSwitchにインストールしたとしてもSwitch単体でリカバリを起動できる気がしません。その辺はswitchrootチームからのリリースがないと分かりません。
そのあたりのことは置いておくとして、SwitchでAndroidのカスタムリカバリが起動できれば、Switch向けにアレンジしたAndroidのカスタムROMがインストールできるようになるかもしれないわけです。ちょっと面白そうですよね。ただリカバリでSwitchのNANDを触れたりすると間違ってオリジナルのSwitch OSを破損させたりする可能性も否定はできないのでちょっと怖いかもしれません。
ちなみにこの記事を書いている時にswitchrootチームが新しいツイートをしていました。
https://twitter.com/switchroot_org/status/1140278584638103554
『Overwatch』というゲームをSwitchでプレイしてますね。しかもJoy-Conを使って。
LinuxにOverwatchをインストールできるらしいのでそれのことでしょうか。「なぜ(Switchへの)移植を待たなきゃいけないの?」とのコメントもあります。Overwatchはゲーム機だとPS4向けしかありません。