wololo.netで、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が次世代据え置きゲーム機PlayStation 5で初代PS1からPS4まですべての後方互換を備えることが可能になりそうな特許を申請していたことを伝えていました。
この話、相当エポックメーキングな内容に聞こえます。wololo.netでその話題を知りましたが元はソニー・インタラクティブエンタテインメントが出願し公開された特許の情報であり、それが話題になった掲示板の保管庫が情報源のようでしたので、特許本体の情報から記事を書いてみます。
特許情報自体日本語ですので誰でも読めますが、途中で読む気失せる内容になってます。読む気失せた人のために簡単に要約してみます。公開された資料ではゲーム機ではなくコンピューティングデバイスと書いてありますが、あえてわかりやすくまとめるためにゲーム機と書きます。
【超ウルトラハイパー要約】
新ゲーム機で旧ゲーム機のゲームを実行するのは、旧ゲーム機のCPUの特定の能力をも模倣して、旧ゲーム機のゲームプログラムを旧ゲーム機そのもので動いてるんだと騙すことで実現できる。これを後方互換として実現するのがなりすましプロセッサの仕組み(←ようするにこれが特許)。
…本当はちょっとニュアンス違うんですが、まあ大まかにざっくり特許の中身を一言で書くとこんな感じです。初代PS1,PS2、PS3、PS4とすべてのPlayStationシリーズへの後方互換性をPlayStation 5は持っているかもしれないという夢物語ですね。
PS5(とは特段特許資料にはうたっていませんが時期的にたぶんそうだと決めつけた方が話題性があるのでそうしてます)では旧システムをエミュレートしつつ、ハード構成が異なるが故に生まれるタイミングの違いなどの後方互換非対応要因をなりすましプロセッサの機能がうまくさばいてくれることになります。
ただしこの特許についてArs TechnicaではPS5はPS4 Proのアップデート版になるのでPS1、PS2、PS3の後方互換の話にはならないと指摘しています。特許資料にも何度かx86アーキテクチャという言葉が出てくるので、PS5はPS4 Proのアップグレード版という可能性は高そうです。そうなると当然後方互換に関してはPS4は動くかもしれませんがそれ以外はPS4の今と変わらないことになってしまいます。
ただ、今の時代後方互換の有無は昔ほど重要視されないので、ソニーとしてもできれば自動的に後方互換が確保される仕組みを目指そうとする方向性については理解できます。本当にそれが実現できるかどうかは分かりませんけどね。