Maxcosoleで、Kaeru TeamがニンテンドーDS/DSiで端末のDNS設定を変えるだけで公式ネットワーク以外でのオンラインプレイを可能にするKaeru WFCを公開したことを伝えていました。
WFCはニンテンドーWi-Fiコネクションのことで、2014年5月20日にサービス終了してしまっています。
Kaeru WFCというのは、ニンテンドーDS/DSiのオンラインプレイに必要なニンテンドーWi-Fiコネクションをサードパーティの別サーバーで行えるようにしたものす。基本的な技術はKaeru WFCの公式サイトによると、通信で使われるSSL証明書に正規の有効な証明書として扱えるよう署名できてしまう脆弱性を使ってそれを実践し、ゲームやゲーム機自体はノーマルのままでオンライン通信できるようにしてしまうというものです。
DS側でFlashcartからバックアップROMにパッチして、などというハッキング類は一切必要ありません。Kaeru WFCのサーバーに登録してDNSを設定するだけでサードパーティサーバーを使ってオンラインプレイが可能になります。
http://wfc.kaeru.world/
で、仕組み自体は
https://github.com/KaeruTeam/nds-constraint
で公表されています。
SSLの脆弱性を発見したのは『Flipnote Studio』にあるexploitでHomebrew起動を行うことができるUgopwnやDSi初のCFW HiYaCFWを開発したshutterbug2000氏で、それをKaeru Teamとしてthejsa氏と共に実用できるようにしたようです。
DSN設定は以下です。この設定だけで他にハックは必要ありません。
プライマリー: 178.62.43.212
セカンダリー: 1.1.1.1 または 8.8.8.8
なお、Kaeru TeamのKaeruはどう考えてもカエル由来としか思えません。Kaeru Teamらしきツイッターアカウントのロゴはこんなんですし。ただ、Kaeru Team自体の発足は2年前と、それなりに歴史はあるようです。