ツイッターで、TheFloW氏が3.65 HENkakuを今月中にリリースすることを発表していました。(すももさん情報ありがとね)
TheFloW氏はMathieulh氏の協力でDevkitを入手し、3.65のファームウェアからnsblをダンプすることに成功しました。nsblは「ノンセキュアなブートローダーからインポートされたデータ」で、HENKakuのソースコードを見ると、各ファームウェアごとの関数などのオフセット値を定義しているもののようです。
そのオフセット値はensoにも必要な情報で、更にはTheFloW氏は先日Vitaのダウングレードを試みましたが失敗し、VitaをBrickさせてしまっています。nsblのダンプによりその理由も分かったそうで、その事実に対して「心が踊った」と表現しています。
そのおかげでTheFloW氏はVitaを3.65 HENKakuの状態で起動することに成功しました。3.65向けのexploitを使わず3.60の状態から3.65 HENKaku enso CFWをインストールするインストーラーの開発に成功したのです。
CFWと言っても実際には3.60 Vitaのシステムファイルにモディファイした3.65をインストールする手法ではなく、リブート前にカスタムモジュールを書き込んでおく方法を取っています。
ついに3.65のHENKakuが、と言いたいところですが、問題もあります。
もし3.65 HENKakuにしてしまうと、HENKakuの消去をしてしまったり、あるいは公式ファームウェアに戻したりしてしまうとHomebrew起動ができなくなってしまいます。
こう書くととてつもない不具合を抱えているような印象を受けるのですが、要するにハック可能な3.60から3.65に上げてしまう形になってしまうため二度と3.60に戻せないということです。
TheFloW氏は 3.67 exploitを今年の年末ないしは年明けに公開する予定を公表しています。3.65に上げてしまうと、3.67 exploitがリリースされるまではVitaをハックできる環境を失うことになります。
この3.65 HENKakuインストーラーは今月末にはリリースされる予定です。
既に3.65にしていてパーマネントハックを望むのであれば、現時点でダウングレードの方法はないので3.65のキープを推奨しています。どちらにせよ3.61以降の方はそのままにしておくのが吉です。
余談ですがTheFloW氏は3.65 HENkaku Installerのバブルデザインを募集しています。応募期間は2週間程度で、特典としてリリース時にクレジットとして名前が公表されます。