wololo.netで、PS4のMODチップPS4 MTX KEYは発売前の段階で対策されかねない状況になっていることを伝えていました。
突然出てきた印象があるPS4のPSN認証を回避してゲームをシェアするMODチップPS4 MTX KEYにシーンはかなり盛り上がっています。
主にYouTuberっぽいですが、いくつかビデオも公開されています。
https://www.youtube.com/watch?v=pVP3ZP5xuyU
それだけでなく、PS4シーンのメンバーによるPS4 MTX KEYのハードウェア解析も始まっています。
ところが、実はPS4 MTX KEYはかなりの裏事情を持っていることがわかってきました。
PS4 MTX KEYはゲームのバックアップ起動の一種といえばそうなのですが、ダウンロード版タイトルをPSN認証回避しどのPS4でも起動できるようにしてしまうというもので、違法コピーありきが前提です。
実はこのMODチップ、ごく一部のハッカーの間で共有されていたPS4の脆弱性を利用しており、その情報を入手した中国人のグループが勝手に製作して販売を始めたというのが今回の経緯のようです。中国人グループに情報を渡したのがFreeplex氏という人物で、彼は中国人グループの勝手な行動に激怒しソニーのセキュリティチームにPS4 MTX KEYで利用されている脆弱性の情報を報告したというのです。
もしその話が事実であれば、PS4 MTX KEYは次のファームウェアアップデートで対策される可能性が極めて高いと考えられます。つまり、発売前から早々に利用できなくなる可能性を秘めていることになります。
もっとも、wololo氏はPSNのネットワークは常に監視されており、MODチップのような動作の動きを検知し、しかるべき対策をとるはずなので情報提供があってもなくても遅かれ早かれPS4 MTX KEYは対策されるはずだとしています。
過去のMODチップはゲームディスクのセキュリティチェックを回避して起動させるというものが主流でしたが、PS4 MTX KEYはPSN認証回避ですからソフトウェアに依存するため対策はされやすいと思われます。
ところがこのドラマにはさらに裏があり、Freeplex氏自身、他のあるグループから脆弱性の情報とMODチップの製作方法の情報を入手して、法外な価格で販売するビジネスを企んでいたというのです。こうなるとみんな同じ穴の狢です。
このPS4 MTX KEY、やっていることはアクチベーション情報をバックアップしてNORメモリに書き戻しているというもので、その作業後にオンライン状態にするとそこが書き換えられてしまうためシェアしていたゲームがロックされ起動しなくなってしまいます。もう一度書き戻せばいいのですが、その都度PS4を分解して作業するのは面倒なのでMODチップ化してハンダ付けすることでその作業をボタン押すだけでできるようにしたというものです。
別の情報として、そもそも過去に任天堂やソニーから訴訟を起こされた販売店Divineoや情報サイトMaxconsoleを所有するMax Louarn氏が設計したチップデザインが盗まれたのだなど、かなりきな臭い話が飛び交っています。
真相はわかりませんが、唯一確実なことはPS4 MTX KEYは発売前からガラクタ化することがわかっているコレクターズアイテムとしての役割しか持たない商品である、ということのようです。