GBATempで、ニンテンドーDSのダウンロードプレイに存在する脆弱性を利用してHomebrewを起動するHaxxStationをリリースしていました。(通行人Aさん情報ありがとね)
GBATempでは細かいチュートリアル的なものは書かれていません。細かく情報を掲載しているサイトがなかったので、調べました。動画でわかる内容を中心に書いてみます。
1) DSでダウンロードプレイを選ぶとHaxxStationというタイトルが見つかるので、それをダウンロードする。
2) DS Download Stationが起動し、Loading for software available for downloadと画面に表示され、データが読み込まれる。
3) 『7 Grand Dad DS』というタイトルが見つかるのでダウンロードする。
4) Flashcartなしで『7 Grand Dad DS』というゲームが起動する
この『7 Grand Dad DS』というのは調べたところ、タイトーが1992年にファミコン向けに発売した、アニメ「原始家族フリントストーン」をモチーフにした横スクロールアクションゲーム『フリントストーン』のMOD版のようです。まあ、Homebrewと同じ扱いのデータ(.ndsファイル)ということでしょう。
HaxxStationというタイトルをどこからダウンロードするのかが動画ではわかりませんが、実はもう1台のDSから送信されています。つまりDS Download Station Vol. 1 (USA)というROMとそれを起動するFlashcart、そしてダウンロードプレイのデータ配信側として使用するDSが別にもう1台必要ということになります。
GBATempで配布されているのはdspatch.exeというファイルとHaxxStation flashcard launcher packです。dspatch.exeは正式名称がDS Download Station PatcherというWindows向けコマンドラインユーティリティで、Homebrewの.ndsファイルにパッチをしてDSステーションで配布される体験版として起動させてしまうというもののようです。そしてHaxxStation flashcard launcher packは各Flashcart向けの、HaxxStationを配布するためのもので、Flashcart向けの.ndsファイル(見た感じDSTTやM3 Real、R4iGold、R4iSDHC向けらしきファイル名となっています)がリリースされている形です。
残念ながらDSiのコードには非対応で、SDカードやNANDのアクセスはできません。また、3DS/2DSにも対応はしているようです。
利用しているDS Download StationはUS版で、EU版や日本版にはどうも対応していないようです。DSにはリージョン制限がないので関係ないといえば関係ないかもしれませんけど。
FlashcartなしでDSでHomebrew起動というのはなかなか画期的ではありますが。別にもう1台配信用にFlashcart付きDSが必要な時点で実用性求めると本末転倒感のあるハックです。