任天堂が、オンラインサービス「Nintendo Switch Online」のサービス開始を「2017年秋」から「2018年」に変更すると発表していました。
今まで通信対戦などは無料で楽しめた任天堂のオンラインサービスがSwitchから有料化されます。
タダであることに越したことはないため有料化はユーザーの反発を招いていますが、当面は延期されることになりました。
サービス開始が「2017年秋」から「2018年」に変更
今までは「秋」と、ある程度時期が特定できる範囲は公表していましたが、今回は2018年のいつからなのかの具体的な言及がありません。
延期を決めた理由も分かりませんが、2018年という年スパンの表現にわざわざ変えていることから、ユーザーの反発を緩和するためというのも当然延期を決めた理由として考えられます。周知期間の延長という考え方ではないでしょうか。
いずれにせよユーザーにとっては無料化期間が長くなることはメリットになります。『スプラトゥーン2』というオンライン対戦が目玉のコンテンツが控えていますので、任天堂としてはそこで稼ぐのではなくそれを利用してオンラインサービスへユーザーを誘導することに重点を置いたのではないでしょうか。
なお、有料化はSwitchのみで、3DSとWii Uでは今まで通り無料でオンラインプレイが可能です。裏を返せば3DSの後継機が存在するならばオンラインサービスは有料化されるということになります。
また、サービスに加入することにより以下の特典が得られます。
スマートフォンで友だちと待ち合わせやボイスチャット
このサービスはSwitchとは無関係で、スマートフォン向け「オンラインロビー&ボイスチャット」アプリでチャットを楽しめるというサービスです。アプリの正式配信は2018年となっています。有料化開始と同時配信ということでしょう。
「オンラインロビー&ボイスチャット」アプリは今年の夏に一部機能に限定した先行配信が実施されます。正式サービス開始前は無料で利用できます。
海外だとチャット機能は非常に喜ばれるようですが、LINEがライフライン化してる日本ではいくら無料でも使うことが新しいメリットを生まない限り(使う度にポイント貰えるとか)残念ながらブレイクするサービスにはならないでしょう。
Nintendo Switch用ソフト「クラシックゲームセレクション(仮称)」
『スーパーマリオブラザーズ3』『バルーンファイト』『ドクターマリオ』などのクラシックタイトルがプレイできるゲームが手に入るようです。おまけみたいなものですね。毎月何らかのクラシックタイトルがダウンロードできるならサービスの価値も上がりますが、初回のみ貰える単品ゲームでは課金サービスの付加価値としては魅力に欠けると言わざるを得ません。
サービス利用者限定の割引価格
ニンテンドーeショップでダウンロード版を購入する時に割引価格で購入できます。
現状ダウンロード版は定価販売でゲームカード版は店舗で値引き販売されていますからダウンロード版を購入するメリットはゲームカードを入れ替えなくても済むことと、品切れがないということくらいしかありません。
サービス加入により、物理メディアがないため中古買取はできないもののダウンロード版の方が購入価格が安いとなればこの特典も生きてきます。問題はいくら安くなるのかと、発売直後のゲームも対象かどうか、ですね。
料金体系
Nintendo Switch Onlineのサービス価格は
1ヶ月300円
3ヶ月800円
12ヶ月 2400円
の3種類があります。12ヶ月契約が最もお得ですので本気で契約するなら12ヶ月一択でしょう。ライバルのサービスより安価なところは評価できます。
仮にサービスに加入しなくてもeショップでのダウンロード購入などは可能ですからSwitchの楽しみ方がなくなるとまではいいませんが、対戦型ゲームなどでは半減するでしょう。おそらく任天堂も今後オンライン対戦が魅力的なコンテンツを開発してくるはずです。
個人的に気になるのは、オンライン対戦などは当然ニンテンドーアカウントごとの契約が必要になると思いますので、ゲーム機は一家に一台でも契約は人数分という全然嬉しくない結果が見えていることでしょうか。
サーバーの管理費やその運営費などはコストがかかるサービスですのでビジネスとしての有料化は当然の措置だと理解はしていますが…