ツイッターで、TheFloW氏がPS VitaのePSPカスタムファームウェア AdrenalineについてカスタムIPLで動くことを公表していました。
Thanks to taiHEN, Adrenaline runs now through a custom IPL, thus Adrenaline is a real PSP CFW :D
— TheFloW (@theflow0) November 12, 2016
taiHENのおかげでAdrenalineはカスタムIPLで動くようになりました。これでAdrenalineは正真正銘リアルなPSPのカスタムファームウェアになりました。
AdrenalineはTheFloW氏が開発中の6.61 ePSP(Vitaの中のPSPエミュレータ)のカスタムファームウェアです。今までもePSPのカスタムファームウェアはありましたが、PSPエミュレータを起動後にハックしてカスタムファームウェアにするというものでした。
AdrenalineはVitaのネイティブハックとして、Vita側をハックしてPSPエミュレータ自体をカスタムファームウェア化しているところが大きな違いです。
さらに今回カスタムIPLを利用しているということが明らかになりました。
IIPLとはInitial Program Loaderのことで、起動時に実行されるプログラムローダーです。そこをカスタマイズしたもの、つまりVitaに当てはめるとユーザーは特に操作することなく普通に起動するだけでePSPはカスタムファームウェアの状態で起動することになります。
TheFloW氏は先日PSPエミュレータの64MBをアンロックしたことも明らかにしています。これはHomebrew起動に使うことができるメモリがPSP-1000時代の32MBからPSP-2000以降に増量された64MBと同じ容量となったことを意味しています。PSP時代の集大成だった頃と同等のハックがVitaの中のPSPエミュレータで実現できるようになったというところでしょうか。
リリースについての詳細はまだ明らかにされていませんが、確かに大変革という言葉に相応しい状況になりつつあるのは感じます。