任天堂から突然メールが届きました。
書かれていたのは「ニンテンドーアカウントがはじまりました」
12月1日から登録が始まったニンテンドーアカウントは、これまでニンテンドーeショップで使用していた「NNID(ニンテンドーネットワークID)」と連携させて利用する新サービスに必要なアカウントになります。ニンテンドーアカウントは今までのNNIDとは異なり3DSやWii Uなどのゲーム機を持っていなくてもスマートフォンやタブレット、PCからでも登録が可能な上にSNS(Facebook、Google+、Twitterアカウント)を使って登録することもできます。
あくまでもNNIDと紐付ける必要があるのがニンテンドーアカウントのようです。どんなサービスがあるのでしょうか。
ニンテンドーアカウントを作成することで任天堂のホームページからソフトの購入や体験版ダウンロードができるようになります。つまり、ウェブサイトが閲覧できる端末ならゲーム機本体ではなくてもソフトの購入や体験版ダウンロードができるということになります。
ダウンロードするとNNIDに登録しているゲーム機の方に自動でダウンロードが(多分いつの間にかダウンロードされているんだと思います)始まるという形になるようです。
とにかくNNIDはまず大前提として絶対必要で、スマートフォンやタブレットなど今まで任天堂が取りこぼし続けてきたデバイスで任天堂のサービスを新たに始めるために新たに作ったサービスのためのアカウントがニンテンドーアカウントです。ということは当然DeNAとの提携で生まれたサービスだということがわかります。
https://www.nintendo.co.jp/nintendo_account/index.html
に公式サイトが用意されています。ここを見ると誰でも気がつくのですが、DeNAの姿はそこには影も形もありません。
DeNA社長の守安功氏が任天堂との提携の際「黒子になってもいい」と言っていましたが、本当に黒子です。DeNAとの提携を前提にしないとどこにDeNAが出てきているのか全くわかりません。ユーザーとしては別にどちらでもいいのですが、DeNAは完全に任天堂の単なる下請け状態のように感じます。
さて、ニンテンドーアカウントを登録して(NNIDは必要ですよ)ニンテンドーeショップで2016年2月1日までに残高チャージすると1000円ごとに100円のボーナスを貰えるキャンペーンがまず行われ、3月には新ポイントプログラム「マイニンテンドー」やスマートフォン向けアプリ「ミートモ」のサービスが始まります。任天堂とDeNAの業務提携から1年以内にここまでの発表ができるのはちゃんと提携の成果が機能しているのだと思います。言ってみれば「スマホ弱者連合」のスマホ活用政策を見守っていきたいと思います。
最後に一言だけ。サービスを利用するためにNNIDとニンテンドーアカウントの2つのアカウントの管理をユーザーに強要するのはクソ仕様だと思います。システム上止むをえなかったのだと思いますが。
ちなみにこっそりと公式ブログっぽいものも始まっていますよ。