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ジョークかと思ったらマジだった PSPシステムソフトウェア バージョン6.61

SCEが、PSP システムソフトウェア バージョン6.61 アップデートをリリースしていました。

もう遠い昔の話で、6.61の前のバージョンである6.60がいつだったのか記憶すら定かではありませんが、6.60は2011年の8月10日にリリースされています。3年半ぶりのアップデートどころか、販売も終了(PSP-1000や2000は既にアフターサービスも終了しています)しているゲーム機のサポートを再開したに等しい対応はGJと言わざるを得ません。

■システムソフトウェア バージョン6.61で更新される主な機能

・システムソフトウェアにおいて、動作の安定性を改善しました。

動作の安定性改善。やっぱこれですね。

6.60リリース当時の記事によると、カーネルexploit対策とfake_np対策だったようです。そもそもPSPは暗号化が破綻していますので6.61になったところでセキュリティが大幅に改善されるわけではありません。

psp-updatelistによると、6.61がビルドされたのは昨年の12月12日でした。ビルドから1ヶ月も暖めて、満を持してリリースされたことが分かります。

PS Vita システムソフトウェア バージョン3.36のPSPエミュレータが6.61になっていたので怪しさ満載でしたが、まさかPSP向けに本気で6.61をリリースするとは予想外です。

ところで、Vitaの3.35から最新の3.36へのアップデートも2ヶ月半間隔が空きました。かなり間隔が空いたなぁと言う印象を持っていましたが、実はPSPエミュレータのシステムバージョンを6.61にしてVitaの3.36に統合するために1ヶ月時間が必要だった(年末年始挟んでるし)という裏事情があったのかもしれません。

ついでにツイッターにあがっている6.61の情報を集めてみました。

・ファームウェアは復号可能
・psardumperは6.61のEBOOTでも動く
・ファムウェアの各種モジュールも復号可能
・VHBLは動く。対策された訳ではない。
・バージョンチェックで引っかかるものは存在する
・Homebrewに署名する方法は有効のまま
・いくつかのモジュールは変更されている。

ハッキング対策を施したという印象を余り受けません。どちらかというとPSPのためのアップデートというよりVitaのPSPエミュレータのためのアップデートなのでしょうか。

PSPはそもそも国内向けには半年以上前に出荷を終了していますし、発売自体も2004年と10年以上前です。本来なら終わった過去の製品のサポートのためにコストをかけるなんていうことをするユーザーフレンドリーな企業がこの世に存在していること自体信じ難いのですが、実際にこうしてソニーが6.61を世に出てきたことについては素直に賞賛したいと思います。

ただ、残念ながら6.61をこれからPSPシーンがこねくり回すのは必死です。

余談です。PSPのCFW全盛期のハッキング情報はウェブサイトでの記事(ブログなど)や掲示板から情報を入手するのが一般的でした。情報を伝える方も入手する方も意図的にインターネットにアクセスすることが必要でした。しかし今やスマートフォンを媒介したツイッターなどのソーシャルメディアであっという間に情報が拡散しますね。今回PSPの6.61の情報もツイッターのタイムラインで普通に流れてくるので上方の拡散がとても早かった印象を受けました。PSPの全盛時代は本当に一昔前であることを今更ながら実感しました。

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