TheSixthAxisで、ビデオジャーナリストのGeoff Keighley氏がPlayStation 4は中古ゲームにDRMを取り入れていた可能性があると発言したことを伝えていました。
DRM(Digital Rights Management)とはデジタル著作権を管理する仕組みで、DRMによりその利用や複製に対して制限を設けることが可能になります。
マイクロソフトのXbox Oneは中古ゲームをインストールをして起動するためにはアクティベーション費用が必要とのことですので事実上DRMを利用していることになります。
SCEワールドワイドスタジオ社長の吉田修平氏はPS4での中古ゲーム排除を否定していましたが、単に起動する、しないという観点でいうとXbox OneもPS4も実は同じだったりします。
Geoff Keighley氏が入手した情報によると、実はソニーも中古ゲーム対策としてDRMを施す予定でしたが、マイクロソフトの方針に対する評判をみて方針を転換、中古ゲーム対策はゲーム機本体側ではなくパブリッシャー側がその有無の決定権を持っているとのことです。
つまり、PS4はシステムとしての中古ゲーム対策は施すのを中止したが、ゲームごとにそれを行うかどうかはパブリッシャー次第なので中古の手に入れただけでは起動しない可能性も否定できないということです。しかもそれはソニーの決断ではない、と。
DRMの仕組みには欠かせないはずのインターネット常時接続必須要件も、PS4ではシステムとして採用こそしていないもののそれはゲーム次第だということになります。
中古ゲーム対策と言われているものはユーザーには明らかに不便を強いることになります。ユーザーの支持を得られない手段を敢えて採用する理由は、結局は中古ゲーム対策と同じ方法で対処することが可能な違法コピー対策だからではないでしょうか。
結局は中古ゲーム対策の名を借りた違法コピー対策であれば、パブリッシャーが決定権を持つというPS4での中古ゲーム対策も普通に行われるはずです。
Geoff Keighley氏が出演するGameTrailersのビデオはここで見ることができます。