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PS4にはならない PSM3の廃刊直前号 次期PlayStationの情報を特集

廃刊が決まっているXbox Worldに次期Xboxの情報が掲載

されていましたが、同じく廃刊が決まっている姉妹紙のPS3専用情報誌PSM3(のドイツ語版)にも次期PlayStationの情報が掲載されていることを伝えていました。

「PSM3」でも廃刊直前で情報を惜しみなく公開することとなりました。「PSM3」は既に次号をもって廃刊が決まっており、その最新号では次期PlayStation 4、いままでのソニーの命名規則からPS4と呼ばれ続けて来た次期PlayStationついての情報が集められているようです。

PSM3によると、PS4の最新情報は次のようになっているそうです。

1. 次期PlayStationは「Playstation 4」にはならない

PlayStationブランドまで変えるようなことはなくPlayStationのブランド名は残りますが、第4番目を意味する4という数字は付かない可能性が濃厚です。PSP2と呼ばれてきたPSP後継機がPlayStation Vitaになったため、PlayStation 3の後継機もPlayStation 4にはならないのではないかとも言われていましたが、4を名乗らない理由は意外なところにありました。

日本人なら納得する話です。部屋番号が101号室、102号室、103号室ときて次が105号室になっているアパートや、401号室、402号室、403号室ときて次が412号室になっているマンションが存在するのはご存知でしょう。

そう、日本には”4″という数字は”死”を連想させる数字として使わない文化があります。そのため「PlayStation 死」にはしないということです。

そもそもソニーはやたら縁起を担ぐ企業でした。最近は縁起担ぎをやめたように見えていましたが、やはり心は日本人だったようです。

現在PS4(ここでは通称で書きますのでPS4と記載させていただきます)のコードネームはOrbisであると言われていますが、そのOrbisが最終的な製品名の一部に使われる可能性があるようです。

2. 第1世代のゲームのデモ画面はハイエンドPC並み

現在の開発機で開発しているタイトルは今年のE3で公開されていた『Watch Dogs』『Star Wars 1313』『Luminous』のデモと同等のクォリティのようです。2013年のE3ではPS4のデモとして公開されます。

3. PS4タイトルは、4Kの解像度にはならない

次世代機は解像度が上がり、現在話題の4K(4096×2160)への対応が期待されそうですが、PS4の基本解像度は1080pの60fpsで、4Kに対応する可能性があるとすれば映画コンテンツなどのビデオのみになるだろうとしています。

4. 中古ゲームはPS4でプレイできない

ソニーはPS4ではオンラインパスのような機能を使って中古ゲームがプレイできないような何らかの仕組みを投入することを検討しています。ゲーム購入時にのみ付属する、1度しか使えないシリアル番号を入力した場合のみゲームがプレイできるようにすれば強力な違法コピーゲーム対策にもなり得ますが、中古ゲームの起動もできなくなります。

5. 搭載メモリーは4GBから8GB

PS4は4GBのメモリーを搭載するものと思われますが、最終的には8GBになるかもしれません。これは次世代Xboxが8GBメモリーであるため、ソニーも追従せざるを得ない可能性が高いと思われます。

6. その他

その他、PS4の情報は以下のようになっています。
・16GBフラッシュメモリー搭載
・PS3に対する後方互換性なし。クラシックタイトルとしてGaikaによるクラウドゲーミングサービスを活用
・ゲームはすべてPSNアカウントに登録する必要がある
・有料サービスであるPlaystation Plusは引き続き重量なサービスの柱となる
・PS4にはPlayStation Moveとの互換性を保ったコントローラーやカメラが同梱される
・ゲーム内広告が存在する
・4コアのAMDのプロセッサベースのチップは28nmプロセスでコードネーム”Liverpool”
・PS4のコストは400ユーロから500ユーロ。
・ソニーはこれらの情報に対してコメントを拒否している

後方互換性確保の見通し

PS4の情報の中で気になるのはPS3に対する後方互換性がない=PS3のゲームディスクは起動しないという部分です。ソニーはPS3発売時にPS2への後方互換のためにコストのかかるハードウェアエミュレーションを採用し価格に転嫁したためゲーム機としてはかなり高額となり発売当初は苦戦を強いられていました。

PlayStation Universeでは『When Vikings Attack』を開発したClever BeansのディレクターMartin Turton氏とAndrew Newton氏へのインタビューの中でClever Beans側から次世代機での後方互換性確保は困難であるため、クラウドベースのストリーミングでの対応になる可能性があると発言を紹介しています。ソニーがストリーミングサービスを展開するGaikaiを買収した理由は後方互換性確保のためだという見方が一般的です。

PS VitaではPSPへの後方互換性をソフトウェアエミュレーションに限定し、ダウンロードタイトルのみ対応とすることで100%後方互換の旗を降ろしてきています。ストリーミングサービスによる後方互換性はサービス提供側で準備したタイトルのみに限られるため100%後方互換とは言えなくなることは間違いありません。

新型ゲーム機発売直後のタイトル不足を補う意味で重要だった後方互換も最近では新型機専用のヒット作の有無が成否を左右する状況で、過去の資産を活用できることが必ずしも新型ゲーム機の勝敗に決定的な影響を与える訳ではありません。その意味では過去のタイトルのプレイを実現させるための後方互換性確保の優先度を下げる戦略はユーザーにとっても価格的なメリットが存在するため歓迎すべき一面は確かに存在します。

PS4ではPS3タイトルは、少なくともディスクでの起動はできなくなる可能性が濃厚です。高性能化したゲーム機の後方互換性確保は困難だと結論付けることも可能ですが、実は任天堂はそれを実現し続けています。高性能化したゲーム機全体ではなく、ソニーにとっては困難ということです。

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