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SCEEのCEO Jim Ryan氏「PS Vitaはゲーム機だ」

VG247で、SCEEのCEO Jim Ryan氏がPlayStation Vitaはゲームのためのデバイスであると語ったことを伝えていました。

「PS Vitaはゲーム機だ」というだけ聞くと当たり前ではないかと思うような話ですが、ソニーの内部ではどうもそうではないようです。

Jim Ryan氏がオフィシャルプレイステーションマガジンのインタビューの中で、PSPのマーケティングにおいて、メイン機能であるはずのゲームデバイスとしてではなくビデオや音楽の再生ができるマルチメディアデバイスとして販売したことを「失敗だった」と語っています。

「PSPでは本来の主要機能である携帯ゲーム機としての位置付けをせず幅広いメディア再生に対応したマルチメディアデバイスという位置付けにしてマーケティングに注力してしまったことで消費者に混乱を与えてしまっていた。」

PSPをマルチメディアデバイスとして販売したことで消費者が混乱し、PSPの本来の存在意義を消費者が最後まで見失ったままだったとしています。

この反省を元に、PS Vitaでは本来の目的である「ゲームをするための携帯デバイス」を第一義に考えていくようです。

またJim Ryan氏はPS2やPS3のゲームをPSPに移植することでソニーの据え置きゲーム機でプレイする代わりにポータブルゲーム機でプレイ可能にしてきたことを「消費者は評価していなかった」ともコメントしています。PSPならではの独自性を打ち出せなかったため「ユニークで他とは違う」価値観を生み出す必要があったとの評価のようです。これを反省材料にし、PS Vitaでは移植ゲームであっても両面タッチパネルをはじめとした元ゲームとは異なるインターフェースでより楽しめるようにしていくとしています。

個人的にはPSPをゲーム機として購入しゲーム機として楽しみ、家庭内で1台しかないテレビのチャンネル権争いに負けた悲しいお父さんとしてワンセグを見たりすることこそありますが、メルチメディアデバイスとして所有したつもりはありませんのでJim Ryan氏のいう「失敗」の実感はありませんが、確かにライバルの任天堂がニンテンドーDSをゲーム機として販売して大成功を収めた事実を横目に、DSを抜けなかった後ろめたさの理由をそこに求めたのかもしれません。

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