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ネットの噂 即火消しが鉄則なのか 任天堂とマイクロソフトが共に噂を即否定声明

インサイダー情報の類いは近年YouTubeや掲示板、XなどのSNSから発信されるパターンが圧倒的に多くなっています。

情報の拡散速度が近年高速化してきていることから、そういった噂話の類いに触れるまでの時間も短縮されてきていますので、おおよそ1日以内にはあれこれ情報収集していると目にとまります。

今回その「おおよそ1日以内」で噂に触れる前に公式否定コメントが先に伝わってしまって、何の話か調べる羽目になったパターン2連チャンを紹介します。

●任天堂が、生成AIに関する日本政府への働きかけを否定する声明を発表していました。

昨日見たのですが、声明の唐突感が拭えませんでしたので調べたところ、衆議院議員の浅野さとし氏(茨城5区:国民民主党 当選3回)がXで
「任天堂はIP保護のため生成AIの使用を避け、政府へのロビー活動も進めています。」
と投稿(現在は削除)していたことが発端だったことが分かりました。
当の本人は投稿を削除し、ロビー活動の事実はなく投稿内容に誤情報が含まれていたとしてお詫びしていました。

ファミ通.comでは「情報が錯綜した結果として生じたものと言えるだろう」としていましたが、国会議員の発言となれば信憑性がある事実だと受け取られて当然です。情報が錯綜した結果ではなく国会議員の発言が原因です。

●PushSquareで、マイクロソフトが次世代Xboxの計画をキャンセルするという情報が流れたが、マイクロソフトが即否定する事態になったと伝えていました。
次世代Xboxキャンセルは過去にリーク情報の実績があるNepGAFフォーラムでのSneakersSO氏の投稿が情報源で、次世代Xboxの計画が突然宙に浮いたというものです。
Xbox次世代機の発売がキャンセルされ、将来的にはパブリッシャーになる可能性があるというSneakersSO氏の情報が拡散されましたが、マイクロソフトは即刻「将来のファーストパーティコンソールおよびデバイスに積極的に投資している」との声明を出し、否定した形です。

上記2つのニュース、GameGaz Daily用に用意していたものですが任天堂とマイクロソフトの対応があまりにも迅速で、かつ共通性が見いだせたので独立記事にしてみました。

両社とも、噂が広く知れ渡り話題になる前に速やかに火消しに入っています。実際には任天堂の話は先に公式声明を見て、何の話か調べざるを得ませんでした。マイクロソフトの話は眠いので翌日記事にしようと思い寝て起きたら公式声明出ていました。

両社ともネット上の噂を速やかに把握して広報へ伝わる社内の仕組みを構築しているのでしょう。広く伝わることを避けたい情報は速やかに否定しなければならないという認識を持っていることが今回の事案で分かりました。

情報の拡散速度は近年かなり高速化しています。昔は新聞だと朝刊ないしは夕刊が配られるまで伝わらない、テレビはニュースの時間になるまで伝わらないというのが当たり前でしたが、今の時代はほぼリアルタイムです。

リアルタイムが素晴らしいのかというとそうではなく、新聞やテレビは長年蓄積したノウハウを持って取材をしてニュースにするため信憑性が高い情報しかありませんが、ネットで流れてくる情報は正誤情報が紛れています。新聞やテレビのような、いわゆる「裏を取って」「正しい情報と判定」する仕組みがないまま流れてきますので、誤情報には速やかな火消ししか対応策がないのが現状です。
今回のニュースはそれを目に見える形で示したものの例だと言えます。誤情報を否定する方に責任追わされるのは大変です。

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