Redditで、Moment氏がWEPとWPA-PSKの暗号化方式にしか対応していないPSPでWPA2方式による無線LAN接続を可能にするプラグインwpa2pspをリリースしたことを伝えていました。
PSPは2004年発売ですが、無線LAN接続に対応していたものの暗号化方式についてはWEPとWPA方式のみ対応で、2004年に規格が策定されたWPA2には対応していません。新しい規格ほどセキュリティが強固になるので、無線LANの暗号化方式はセキュリティ強度の選択になります。
WPA2にも暗号鍵の推測が可能になってしまう脆弱性が存在したことから2018年にWPA3の規格が公開されていますが、完全にクラックされたわけではなく対策もされているので今でも主流はWPA2のものが多いです。一方でPSPが対応しているWEPとWPAは今では脆弱性が存在しているため「使うべきではない」方式とされています。
そんなPSPで今Wi-Fi接続をするにはセキュリティがザルになっているWEPとWPA方式のアクセスポイントをわざわざ用意する必要があります。WPA2方式に対応できればその必要もなく安全なネットワークを利用できるようになります。それを実現したのがwpa2pspプラグインです。
PSPのプラグインですのでPSPにはCFWをインストールして使う必要があります。
[使い方]
1. プラグイン本体であるwpa2psp.prxをダウンロードする
2. wpa2psp.prxをメモリースティックのsepluginsフォルダにコピーする
3. sepluginsフォルダのvsh.txtとgame.txtに以下を記述
ms0:/seplugins/wpa2psp.prx 1
[注意点]
PSPはそもそも2.4GHz 802.11bのWiFiにしか対応していません。5GHzは使えません。
wpa2pspではWPAの実装部分をWAP2に適応させる仕組みのため、プラグインを有効にするとWEPとWPAは使えなくなります。
WPA2 AESのみ対応でTKIPはサポートされていません。
PSPgoでは動作しないと報告が上がっています。
WPA2/WPA3の混在モードでも動作しますが、PSPがIPアドレス自動取得できないことがあります。 DHCP による IP アドレス自動取得ではなく手動設定を使うことで回避できます。