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PlayStation 6のチップはAMD 後方互換重視の結果競合のインテル排除

ロイターで、PlayStation 6のチップ供給はAMDとIntelが競った結果AMDに決まったと伝えていました。

今回は情報筋からの話としてロイターが伝えた内容です。そもそもロイターが独自ネタとして伝えていることと内容が詳細であること、その辺のYouTuberが開発者から聞いた話とは別次元と判断し、いつもならタイトルに付ける【噂】は付けません。

インテルは2022年にソニーのPlayStation 6にチップを供給する契約の獲得を目指し、現行PS5にもチップを供給しているAMDと最後まで争いました。

実はコンソールにチップを供給するビジネスはチップメーカーにとっては収益の柱にもなり得る大型契約に当たります。

コンソールのチップは利益率が50%を超える人工知能チップビジネスよりも利益は少ないものの、既に開発できている技術を使い長期に渡り利益を得ることができる安定ビジネスだと言うのがその理由です。インテルはPlayStation 6でAMDからその安定ビジネスチャンス獲得機会を奪うべく尽力しました。

ところが、最終的に契約を獲得したのはAMDでした。ソニーはインテルとチップの利益率で折り合うことかできなかったのです。その要因は、後方互換でした。

現行モデルのPS5はAMDのチップですが、AMDからインテルへ移行するとその分開発にエンジニアリングリソースが必要となります。そのコストがインテルにとっては契約獲得の障壁でした。つまりソニーはPS6開発に当たりPS5との後方互換を必須としたことになります。

PlayStationビジネスの獲得は、情報筋によると300億ドルの収益を生み出す可能性があるそうです。

インテルはTSMCやサムスン電子が行っている、半導体チップの製造を他社からの委託で請け負うファウンドリー事業を立ち上げ、その大口顧客としてソニーとの契約獲得を目指しました。現在のファウンドリー事業は赤字ですが、2027年ごろ黒字化し、2030年をめどに営業利益率を30%に乗せる計画です。その計画の達成に向けソニーとの契約をファウンドリー事業で請け負うつもりだったようです。実現すれば黒字化計画に大きく寄与するはずでした。

今回の情報では期せずしてPS6が後方互換を備えていることが明らかになりました。

ちょうどPS5 Proが発表されたばかりで次世代機のPS6発売はもう少し先になりますが、チップがAMDに決まったことでPS6の開発が本格化するのではないでしょうか。

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