Mig Switchチームが、migswitch.comドメイン差し押さえのような一方的な措置には屈服しない、と法的措置に正面から受けて立つ意思を表明していました。
任天堂の法的措置の関係でウェブサイトが繋がらなくなっていたMig Switch。
サイトが繋がらなくなった理由をMig Switchチームは直接状況把握できていないようです。分かっていることはこれまで所有していたmigswitch.comのドメインの所有権が突然なくなっていたことだけです。
実際には閉鎖され任天堂にドメインを引き渡したyuzu-emu․orgとMig Switchサイトが同じDNSレコードになっていたことから、migswitch.comのドメインが任天堂に差し押さえられた可能性が高いです。
Mig SwitchのサイトでMig Switchのファームウェアやソフトウェアを配布していたことから、Mig Switchチームはとりあえずmigswitchru.comというドメインを取り直してサーバーを暫定的に作り直しました。
Mig Switchチームには特に何らかのアクションが届いたわけではないため、通常通りの体制で製品出荷をしており、ドメインが使えなくなった以外変化ないと主張しています。
ただし直接警告受けることなく、ましてや弁明の機会も与えられないまま突然一方的にこのような事態に陥ったことはMig Switchチームには想定外だったようです。インターネットでの自由が奪われた!とまで言っています。
Nig Switchチームの言い分は
特定の国で違法ならその国だけに措置を適用すべきで、世界中の全てのユーザーが影響受けるドメイン停止は不当
Mig Switchは自己所有のゲームをバックアップ起動することが認められている国でのみ合法的に使用できるものだとサイトで明言している
自分たちの考え方が世界の法律より上だと考えている、異なる考え方を持つ人を尊重しない一部の政府や企業からの虐待やいじめだ
Mig Switchか違法だと言う国でアクセスできないようにすることについては異論はないが、ドメイン差し押さえのような不当なやり方には屈服しない
彼らの言い分は販売しているものがFlashcartでなければその通りですが、残念ながらFlashcartの場合自己所有のバックアップしか起動できない仕組みを構築しないことには成立しない主張です。過去の法廷でFlashcartは著作権を侵害するものだと認定されていますので、それをひっくり返すのは口先だけの主張では不可能でしょう。
Mig Switchは西側諸国から手を出しにくいロシアを生産販売拠点としてみたり、法的措置にも堂々と受けて立つ姿勢を見せたりしているところを見ると、最初から弁護士を背後に置いてリスクヘッジをしているように見えます。
なお、Mig Switchチームはhttps://migswitchru.comは暫定的なURLで、数週間以内に新しいドメインを用意し、それとは並行してTor(通信を匿名化する規格)を使った.onionウェブサイトで情報を発信するとしています。