wccftechで、ソニーがAMDのチップを搭載したPlayStation携帯ゲーム機を、開発していることを伝えていました。
今回の情報源はIntelやAMD、Nvidiaなどの情報を動画やポッドキャストで公開しているMoore’s Law is Dead(ムーアの法則は死んだ)チームがYouTubeのビデオの中で言及したというもので、真偽の程は不明ですが「ある開発者と話をした」結果入手した情報と言及しています。
ソニーはPSPで携帯ゲーム市場に参入、後継機となるPS Vitaは発売したものの後継機を用意せずそのまま携帯ゲーム機商品を終息させてしまっています。携帯ゲーム機はスマートフォンでのケームと競合するため市場が縮小してしまったのは事実ですが、Nintendo Switchは市場に受け入れられていますので携帯ゲーム機自体に需要がなくなったとまでは言い切れません。
そういった状況の中、ソニーが携帯ゲーム機を開発しているという情報が飛び込んできました。ただし発売を前提とした状況ではなく、あくまでも「開発の初期設計段階」で「発売が決まっているわけではない」「発売されるとしても2年以上先」とされています。
PlayStation携帯機は可能性として、PS5の次世代PS6世代での後方互換を持った携帯機として登場する可能性もあるようです。
AMDでは数が多いほど並列に実行できる処理が多くなるCU(Compute Unit)と呼ばれるブロック数の数値があります。Moore’s Law is Deadチームが入手した情報によると、開発中のPlayStation携帯機はPS4/PS5のダウンロード専用タイトルとの互換性を持たせるためGPUはAMD製の1.8GHz(あるいはそれ以下)のクロック周波数と18CUを持っているそうです。ただしPS5タイトルはさすがにそのまま携帯機では動かせないようで、携帯機でも動作するようにゲームにパッチを適用する必要があります。PS5自体可変クロック機能を持っているので、PS5対応はそれを活用するらしく、それでも最低1.8GHzは必要としています。
要するにPS5のAMD Ryzen Zen 2と互換性を持つ、スペックダウンしたAMDチップを持つ携帯機ということでしょうか。
PS5はでGPUが最大2.23GHz、CPUか最大3.5GHzで、可変クロックとなっています。CU数は36基で18基はその半分です。PS5ではすべてのゲームが最大クロックで動かす必要があるわけではないので、理論的には携帯機でPS5タイトルを実行することも不可能ではないでしょう。 そもそもPS5はPS4互換ですのでPS5タイトルを動かせるのであればPS4タイトルも動かせます。
Moore’s Law is Deadチームは同じ動画で、携帯機同様開発者筋から聞いたPS5 Proの情報も出しています。
・4nm Zen 2 8-core(クロック周波数は未確認)
・現状の計画では最終製品版ではフルダイで60CU
・256ビットバスに対応するため16GBの18Gbps GDDR6メモリ採用の計画
・AI(人工知能)処理アクセラレーターのNPU)Neural network Processing Unit)については未確認
単なる噂話レベルではありますし、リモートプレイ専用機PlayStation Portalとは違ったアプローチで携帯機を研究しているだけの可能性もあると思いますが、据え置きゲーム機と同じタイトルのダウンロード版だけを画質やフレームレートを落としたりしてプレイできるようにするというアプローチなら非常に興味深いですね。