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Team Xecuterの関与が疑わしいSwitchのFlashcart 製品名“Mig Switch” ロシア製 アップデートでは対策されないと主張

After Time Xで、Nintendo Switch向け初のFlashcartの製品名は“Mig Switch”であることを伝えていました。(ゆっくりXPさん情報ありがとね)

先日バックアップ起動ができるNintendo Switch向けFlashcartの動画が公開され、大きな話題となりました。ベータテスターから動画の提供を受けたというAfter Time Xでは詳細情報も提供してもらえることになっているとして、今後の情報更新を示唆していましたが、早速それを出してきました。

AfterTimeXの「ジャーナリストが調査した結果」、そのFlashcartの製品名はMig Switch(ミグスイッチ)であることが判明。theyと言っているのでベータテスターではなくMig Switch開発チームだと思われる連中にいくつか質問をして答えてくれたとして、その内容を記事にしています。

Mig Switch開発チームは、製品の準備はできているのでAfterTimeXに対し、レビュー用サンプルの提供を申し出ました。ただ、AfterTimeXはレビューサイトではないということと、いくらバックアップ起動と開発のためのデバイスだと言い張っても手にしたユーザーは違法コピー起動のためだけに使うものと認識するからという理由でサンプル提供を断りました。

https://migswitch.com/という公式サイトもすでに用意されています。そこには巧妙に違法コピー起動のためではない言い訳が書かれています。

まず、違法に配布されてしまっているバックアップROMは動かないようになっているようです。詳細は不明ですが、単に既存の形式をサポートしない形を取っているだけの可能性が高いです。一応オリジナルのMig Switch DumperかNXdumpTool(要するにハック済みSwitch必須)を使って自己所有のゲームをバックアップしたものしかサポートしないと言ってます。

バックアップ起動には以下の4つのファイルが必要です。
・ゲームカードイメージ(.xci)
・ゲームカード証明書(.bin)
・ゲームカード初期データ(.bin)
・ゲームカード特有データ(.bin)
XCIが特殊フォーマットなら話は分かりますが、NXdumpToolも使える時点で普通のXCIでしょう。
NXdumpToolを使ってダンプする場合は ‘prepend key data’と’keep certificate’でNoを選べと指示されています。そしてXXX.xciというフォルダに先の4つのデータを配置することでMig Switchで起動できるようです。

これを読む限り、ネット上で違法配布されている違法ROM起動には非対応と言っているのは単なるまやかしですね。

開発チームはバックアップ起動についてしか答えなかったそうで、オンラインプレイについてベータテスターに確認すると、共有されたことがない、自分が持っているゲームのCert/UIDを利用することでオンラインプレイしたそうです。現時点ではBANされていないことになりますが、将来にわたって保証されるものではありません。

Mig Switchのレビュー動画ではゲームの切り替えをゲームカードの取り出し動作で行っていましたが、この方法では長期間使用するとカード挿入口に悪影響があるのではないかと質問したところ「実際には短時間で切り替える動画のような使い方はしないし、Switchは丈夫だから問題ない」と答えたそうです。ただし将来はFlachcart自体に切り替えスイッチを実装する可能性もゼロではなさそうです。

また、この手のデバイスで最も気になるのが「Switchのファームウェアアップデートで使えなくなるのではないか」という懸念ですが、これも開発チームに質問をぶつけてみたところ自信満々で「使えなくなることはない」と答えたそうです。その根拠は「製品をアップグレードできるから」のようで、いたちごっこ前提です。

今回Mig Switchは公式サイトに開発と生産はロシアで行っていることを公表しています。現状の世界情勢だと任天堂がロシア当局へ協力を仰ぐことは難しいだろうと踏んで開発・販売拠点をロシアということにした可能性は否定できません。

AfterTimeXはレビューサイトではないとか言ってサンプル提供断ったというのも、過去のTeam Xecuterの手口ではないと思わせるためのフェイクではないかと疑っています。

Mig Switchは今後も情報が継続して出てくるはずですが、間違いなくTeam Xecuterは尻尾を出しません。更に言うとTeam Xecuterとは無関係な証拠だけ続々と出てくるでしょう。そもそもネット上の仮想空間でしか生きてこなかったTeam Xecuterは自在変化で何にでもなれます。

そもそも設立して間もないサイト(中の人をジャーナリストと自称していたのには失笑しかありません)に偶然コンタクトしたレビュアーをきっかけにAfterTimeXがMig Switch開発チームに直接短期間でコンタクトが取れるのというのは不自然以外の何者でもありません。

Mig SwitchチームはMig Switch販売ルート確保のため代理店募集を始めました。ファーストロットは数量限定で2024年1月には発送できますが、安定供給は2024年3月か4月になるようです。
任天堂は販売差し止めの法的措置を取るでしょうから、本気で金儲けを企むMigSwitchチームにとって代理店を確保できるかどうかのここがおそらく最大の難関になりそうです。ちなみにロシア製と書きはしましたが安定供給目指してロシアから発送というのはネタでしかないかな。

[追記]
Asimovさんから情報いただきましたが、Mig Switchの公式サイトにMig Switch Dumperの使い方が掲載されました。
最初から書かれていたかどうか記憶がないのですが、何も情報が見当たらなかったのでMig Switch Dumperはソフトウェアだと思っていましたが、ゲームカードをUSB経由でダンプするハードウェアのようです。
使い方には以下のように記載されています。

1. ゲームカードをダンパーのスロットに挿入する
2. ダンパーをUSBケーブルでPCと接続する
3. マスストレージデバイスとしてマウントされ、XXX.xciというフォルダが現れる
4. XXX.xciというフォルダをコピーしてゲームをバックアップする

Mig Switchで起動できるXXX.xciフォルダがそのまま現れるようです。アプリケーションでダンプしてフォルダを作成するような仕組みではないことになります。

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