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これ誰が買うの？リモートプレイ専用携帯機Project Qが待望の正式発表 その名も「PlayStation Portal リモートプレーヤー」

mamosuke

PlayStation.Blogで、Project Qとして発売を発表していたPS5のリモートプレイ専用デバイスを正式名称「PlayStation Portal リモートプレーヤー」として発表していました。

5月に正式発表されたPS5のリモートプレイ専用携帯機「Project Q」。

もともと4月にInsider Gamingが1080pおよび60FPSに対応したストリーミングデバイスで8インチのLCDタッチスクリーンを備えたDualSenseのような形状でハプティック(触覚)フィードバック用のアダプティブトリガーを備えていることやProject Nomadというワイヤレスイヤホン、 Project Voyagerというワイヤレスヘッドセットも発売と伝えていました。

最初に情報だけ並べます。

「PlayStation Portal リモートプレーヤー」は29,980円(税込)/199.99ドル/ 219.99ユーロ/ 199.99ポンドで年内に発売予定です。

「PlayStation Portal リモートプレーヤー」の他にPULSE Elite ワイヤレスヘッドセットと PULSE Explore ワイヤレスイヤホンも発売されます。これらは普通のBluetoothではなくPlayStation Linkという低遅延のロスレスを実現するワイヤレスオーディオ技術で接続されます。

PULSE Elite ワイヤレスヘッドセットは18,980円(税込)/ 149.99 ドル/ 149.99 ユーロ/ 129.99 ポンド。
PULSE Explore ワイヤレスイヤホンは29,980 円(税込)/ 199.99 ドル / 219.99 ユーロ / 199.99 ポンド。

この「PlayStation Portal リモートプレーヤー」、正式発表は8月23日22時ですが、どうも解禁付きで事前にメディアにリリースを出して体験会を催してしたようです。広報レベルでは販売するための準備には怠りありません。

各メディアが一斉に体験会をリポートしつつ「PlayStation Portal リモートプレーヤー」を紹介していますので、機能が気になる方は体験会にお呼ばれしたメディアの各記事をごらん下さい。

ファミ通.com: PS5用リモートプレイ専用端末“PlayStation Portal リモートプレーヤー”メディア体験会リポート。安定したネットワーク環境では高クオリティーなゲーム体験が可能でまさに“持ち運べるPS5”

ITmedia NEWS: プレステ初のリモート端末は「PlayStation Portal」に　PS5専用で年内発売、2万9980円

AV Watch: Qこと「PlayStation Portal」と新ヘッドセットを実機体験。狙いを探る

ギズモード・ジャパンPlayStation Portal リモートプレーヤー触ってきました

各メディアとも概ね好意的な記事を書いています。発表直後ですからそんなもんです。遅延が少ないことや、リポートプレイですのでPS5本体側で描画処理を行うので高解像度でのリモートプレイができることなどを特徴に挙げています。

しかし、私はお呼ばれするメディアではないので、率直に感想を書きます。私は割とソニーには好意的ですが、今回はちょっと毒舌吐きます。

5月末に「Project Qは3万円ってこと？」という記事を書きました。スマートフォンでのリモートプレイに使うDualsenseライクなコントローラーBackbone Oneの価格からProject Q(PlayStation Portal リモートプレーヤー)が3万円になるのではないかという憶測に過ぎないと言われればそれまでの内容の記事です。

実際PlayStation Portal リモートプレーヤーは29,980円だったので3万円よりは20円安いですが、印象としては3万円と言っても過言ではありません。私は3万円だったら高すぎるという意図を持って先の記事を書きました。

正式価格を知った今、単なるリモートプレイ単機能デバイスに3万円は高すぎる、売れないと言わざるを得ません。

誰もがそう思うだろうと思いたいところですが、先のPlayStation公式X(旧ツイッター)アカウントのPlayStation Portal リモートプレーヤー発表ツイートに対してのユーザーの初動コメントは
「安い」
「即決で買う」
「欲しい」
「相当値段頑張った」
が目立ちました。

んなアホな、と思っていたら、時間の経過と共に批判的な意見が増えてきました。そうだろそうだろ。

リモートプレイ専用端末に興味があるユーザーは一定数存在するので発売直後はかなり売れると思います。初動の波が過ぎ去ったらほとんど話題にもならない程泣かず飛ばずになるのではないでしょうか。

かつての1ドル100円換算時代のように199.99ドル/ 19,980円の価格設定であれば私もそこまでボロクソには言いません。それどころか絶対手に入れると思います。

判断基準は、「単機能なら少なくとも他のゲーム機よりも安くないといけない」という単純なものです。具体的にはNintendo Switch Liteの21,978円より下の価格帯である必要があります。

PlayStation Portal リモートプレーヤーは、それ単体では機能しません。必ずストリーミング送信するPS5が必要です。そんな機能しかもっていないデバイスに3万円はコストパフォーマンスが良くないです。素直に手持ちのスマホやタブレットでリモートプレイでいいじゃないですか。

もっともPlayStation Portal リモートプレーヤーはAndroidベースなので、発売後はAndroidとして使えるようにしようというコミュニティの動きは確実に出てくるでしょう。そうなればちょっとは興味が湧くかもしれません。

ただ、こういうそもそもニッチな製品を開発して発売したソニーには敬意を表します。19,980円だったら無条件で購入即決したくなる魅力は持ち合わせていますので、その1.5倍の日本円での価格設定が残念でなりません。そう、悪いのは日本円の価格設定なのです。

誤解を恐れずに批判するならば、そういう価格設定をせざるを得ない為替相場を容認している政府に一番の原因があります。実費である通勤手当に課税するサラリーマン増税の火消しに躍起になるくらいなら円安是正にも躍起になって貰いたいものです。輸入大国日本に住む我々一般消費者にとって円安はデメリットしかありません。

[9/1追記]
PlayStion.Blogが更新されました。
発売日は2023年11月15日(水)、予約受付は9月29日(金)から全国のPlayStation取扱店で順次開始となります。

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